最近読んだ本。
~あらすじ~
商品紹介より
謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋----
間取りの謎をたどった先に見た、
「事実」とは!?
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、
間取り図に「謎の空間」が存在していた。
知り合いの設計士にその間取り図を見せると、
この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が
存在すると言う。
間取りの謎をたどった先に見たものとは......。
不可解な間取りの真相は!?
突如消えた「元住人」は一体何者!?
本書で全ての謎が解き明かされる!
~あらすじここまで~
~感想(ネタバレ無し)~
久しぶりに面白い本に出合いました。
週末の帰省の時に、機内やホテルの部屋で読んだのですが、
ページをめくる手が止まらず、自宅に帰って来るまでに
読破してしまいました。(そもそも短い作品ではありますが)
こんなに一挙に読めた本は、湊かなえの「告白」以来です。
以前このブログにも書いたことがありますが、私は家の
間取りを見るのが好きです。
この作品にはいくつかの家の間取りが出てくるのですが、
説明文を読む前に間取り図を眺めて、展開を想像したりするのが
楽しくて(作品自体は実はちょっと怖い話しなのですが)
本当にあっという間に読めてしまいました。
~感想(ネタバレあり)~
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最初は
「窓の無い、外から鍵が掛けられる子供部屋」
というところで、何となく浦沢直樹の「MONSTER」を
連想してしまいました。
しかし物語の中盤以降、ストーリーはガラリと雰囲気を
変えていきます。
何となく、横溝正史の金田一耕助シリーズのような
ジャパニーズミステリー(ホラー)の様相になっていきます。
そういった意味では、終盤はミステリーとしてはやや
ありきたりな展開になって行くのですが、それでも
会話形式の文章メインで進んでいく展開は読みやすくて
臨場感もあり、なかなか良く出来た作品だと思いました。
同じ著者の作品がもう一つあるのですが、
こちらは買おうかどうしようか悩み中です。