塗料選びで気をつけていること
適切な時期の塗り替えをおすすめ
最近は「15年以上持つ」といった塗料もありますが、「15年持ちます」と言ってもそれは塗装の表面被膜の話で、建物の劣化しやすいポイントは壁の広い平面ではありません。15年以上経てば、塗料はもってもサイディング外壁では、継ぎ目のコーキングが切れますし、モルタル外壁塗ではヒビが入ってしまいます。それ以外でも15年以上放置していると、どこかで不具合が起きている場合が多いのです。ですから弊社では、フッ素や無機系などの塗料はラインナップには入れず、シリコンまでの塗料で適切な時期(10年~15年)に外壁塗装工事を行うようにお勧めしています。
塗料選びのポイント
◆塗料は顔料・添加剤・合成樹脂と3つの成分で出来ている
◆耐久性に大きく関わるのが合成樹脂の種類
◆合成樹脂は、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素と大きく4つに分けられる
◆溶剤は水性・油性に分けられる
◆最近では、光触媒や無機塗料など高耐久塗料が認知されてきている
【知っておきたい塗料の成分】
【塗料の特徴や耐用年数】
【より耐久性高めた機能性塗料】
【アトム新町店視点】ライフプランを踏まえトータルコストで比較を
塗料は耐久年数や性能により、コストも大きく変わってくる。安易に低コストの塗料を選んでしまうと、メンテナンスのため何度も塗り直しが必要になり、その度に足場代や洗浄代も発生、結果高くついてしまうという事になる。
例えばシリコン塗料で行う1回の塗装工事の費用は80万円。フッ素塗料だと120万円だとする。これから40年今の家で暮らすとなると、耐久年数が10年のシリコン塗料なら4回塗り替えが必要でトータル400万円がかかる。耐久年数が20年のフッ素塗料なら、3回の塗り替えでトータル360万円。40万円も差がつく。これから長く、綺麗な外観を維持しながら暮らしていきたいと考える顧客には、多少コストが発生しても高耐久の塗料をおすすめしたい所だ。参考資料リフォマガもっと詳しく情報を知りたい方は雑誌(リフォマガ)の年間定期購読がオススメです。
この記事を書いた人:中島雅弘
1955年鹿児島男子。
(プロフィール)
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