幽体離脱(体外離脱とも言います)は、実際はかなり多くの人々が
経験している現象だと思う。ただ何故それが離脱だという認識がないかと
いうと、離脱している際も自分の意識の主体はまさに「ココ」にある
わけだから、通常肉体に入ってさまざまな出来事を見聞きしている状態と
何ら変わらないのだ。
離脱したかどうか、それはまさしく「肉体から離れる瞬間」を意識して
通過したかどうかという点に尽きる。実際のところは、この瞬間を記憶
していようがしていまいがある意味どうでもいい事なのだが、初めての
場合はやはり経験しておくに越したことはない。
俗に言う「金縛り」は、意識つまり霊体と肉体がズレているときに起きる
現象である。特に良からぬ霊はここかしこにいて、この世の人間にあわ
よくば寄生しようとしているから、金縛り状態のときに不気味な笑い声
が聞こえたりするのは、まぁ狙われている状態と言ってもいいだろう。
しかし、そのような霊がこの世の人間を支配することは非常に稀なので
あって、日々の生活の中での想念や行いがちゃんとして入れば、おいそれと
憑依されてしまうような事は有り得ないし、逆にそうした霊も近寄れなく
なってしまうのである。
また幽体離脱の話をすると、よく聞かれるのが「戻って来れなくなる事は
ないんですか?」という質問である。われわれは自分が死ぬ時はすでに
決めているので、肉体が正常でありさえすれば離脱しても必ず戻って来る。
戻って来れなかったときは、それこそが「死」なのである。しかしこの世
では死であっても、霊界から見れば「生」であって、死ぬことは悪いこと
のように言われるが、まったくそんな事はない。
わたしはすでに父も母も亡くしているが、それぞれ霊的に非常に興味深い
出来事があったので、これも徐々に書いていきたいと思う。