日本史の常識「源氏は三代で滅んだ」にまつわる謎①[竹御所とは?] | 跡部蛮の「おもしろ歴史学」

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 鎌倉幕府を開創した源頼朝が死に、その次男、3代将軍実朝が暗殺されて源氏の血筋は絶えた――これは、日本史の常識です。

 

 しかし、その常識が覆されていた可能性がありました。

 

 この話のキーパーソンが竹御所という女性です。

 

 どんな女性だったのか、知られざる生涯を振り返りながら、頼朝の血筋を巡る謎に挑んでみましょう。 

 

 「鞠子」が実名だとされますが、定かではありません。

 

 頼朝の男系の血筋が絶えた後、京の摂関家から迎えられた4代将軍九条頼経の御台所(正室)の住まいが竹御所と呼ばれました。

 

 つまり彼女は将軍御台所になった女性なのです。

 

 父は2代将軍源頼家。

 

 頼朝とその妻(正室)北条政子の孫娘にあたります。

 

 その彼女が建仁3年(1203)に生まれてすぐ、母若狭局(頼家の側室)とともに、その実家が滅び、続いて同母兄、さらには2歳の時に父の頼家も入浴中に何者かの刺客に襲われ、暗殺されました。

 

 こうして幼くして両親と兄を失くした竹御所を憐れんだのが祖母の政子でした。

(つづく)

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