月組バウ「Golden Dead Schiele」観劇<938> | ⭐️あと1000回の宝塚観劇を

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『Golden Dead Schiele』
作・演出/熊倉 飛鳥   

 

 

あみちゃん(彩海せら)

 

バウ初主演おめでとうございます。

 

本日は何人か『G.O.A.T』メンバーが観劇にこられていました。

 

 

 

 

あみちゃん(彩海せら)は、

 

頭でしっかり考えて演技をするタイプのように

 

お見受けしていましたが。

 

 

 

今日の公演の一場面

 

妹の結婚式で、

 

友人で新郎のアントン・ペシュカ(瑠皇 りあ)を

 

あみちゃんがなぐるシーンは

 

その迫力に驚きましたびっくりびっくりびっくり

 

 

 

 

本当に突き飛ばし、殴ったのかと思う迫力で、、、

 

憑依型、、とも感じましたね気づき

 

 

 

 

あみちゃん(彩海せら)は、やはり歌がうまい拍手拍手

 

 

 

壬生義士伝の吉村のときはダイモンのように

 

グレートギャツビーのジェイのときはれいこさんのように

 

歌を完コピする能力があるあみちゃん(彩海せら)

 

 

 

今回のこのオリジナルの主演での歌も

 

のびやかな声で聴かせてくれました飛び出すハート

 

 

歌がうまいといえば

 

ヴァリ(白河りり)の澄んだ美しい歌声も、

 

聴きごたえ十分。

 

さらに、タチアナ(彩姫 みみ)の

 

歌の力にも驚きました。

 

こんなに歌えるなんて飛び出すハート

 

 

 

 

一言の声も発せずに、

 

存在感を出したのは死の幻影(彩音 星凪

 

出てくるだけでヒヤリと劇場の温度を下げました

 

 

 

一方、暖かなたたずまいで魅せたのが

 

クリムト(夢奈 瑠音

 

いいですね。柔らかに見守る視線が。

 

こういうお役が舞台の脇をしっかりさせてくれます。

 

 

レスラー(英 かおと)の立ち姿もきれいでした。

 

 

月組は『G.O.A.T』と『Golden Dead Schiele』の二手に分かれていて

 

この舞台の出来栄えを思うと、

 

 

月組は層が厚い・・ということですね。

 

 

 

ここからは、熊倉飛鳥先生

 

前回の「ベアタベアトリクス」に続いて、

 

画家シリーズ第2弾。

 

前回の「ベアタベアトリクス」より、

 

ずっと洗練されて、舞台がすっきりしたように思います。

 

 

画家の生涯、布を使った演出・・と共通点は多いのですが

 

今回は画家の作品を、舞台にあげたところが大きな違い。

 

エゴンの『死と乙女』『自画像』などが並んでいました。

 

 

 

これらを舞台上でみせることで

 

ダンスのなかで『死と乙女』の構図をつくっている演出が

 

きれいに伝わってきてよかった気づき

 

 

 

前回の『ベアタベアトリクス』では

 

『オフィーリア』の絵画構図を伏せたままの演出でした。

 

それは、あまりにも観客に

 

素養・予習を期待しすぎの演出だと感じていましたタラー

 

もちろんお芝居から

 

『オフィーリア』の作品を類推することはできましたが

 

やや自己中心すぎる演出のように思っていましたタラー

 

 

 

 

 

今回の「Golden Dead Schiele」では、

 

エゴンの『僕は何者なのだ?』というテーマを核に

 

『僕は死』にたどりつくまでの

 

一貫した流れが、舞台をすっきりとさせていたように思います。

 

ただ、第1幕がやや冗長で、2幕が急展開すぎる。

 

2幕で

 

エゴンがヴァリからエディトに乗り換える心情や

 

ハルムス夫人(梨花 ますみ)の申し出の受け止めや

 

父親アドルフ・シーレ(大楠 てら)的な価値観を否定しきれない弱さ

 

このあたりをもっと描きこんでいけば

 

『死』へ至る説得力がでてくるのではないでしょうか。

 

 

実在の人物を描く・・・となると

 

史実にそって描こうとするあまり、

 

盛り上げが難しくなるのかもしれません。

 

 

 

 

熊倉飛鳥先生は、

 

これからの宝塚歌劇団をけん引していくお一人。

 

その力の片鱗をしっかりと今日みてきました!

 

次回作がたのしみです赤薔薇赤薔薇赤薔薇

 

 

ここからはちょっと脱線ですが、、、、

 

 

エゴンは14歳の少女タチアナを家に引き入れていました。

 

このあたりは、宝塚的にはあまり踏み込まないのが賢明でしょう。

 

ただ、最近、読んだ

 

凪良ゆう著『流浪の月』があまりによかったので

 

ついつい・・いろんなことを考えてしまいました。

 

 

 

とてもとても面白かったです。

 

最近のわたしの読書本の中ではダントツに秀逸!

 

おススメですクローバークローバー