分娩台に上がる頃には、腰や足が勝手に浮くような痛みというか‥なんだろうね、あの感覚。


そうそう、今回改めて思ったことがある。


死に近いところに、今自分の体は置かれてるんだ、と。


赤ちゃんが産道を通ってくる時、骨盤はグーっと中から開かれる。

それは、体が中からバラバラに引き裂かれる感覚。


いや、それって普通に考えたら死ぬよね‥だから、身体は閉じようとして力が入る→足や腰が浮くということになるんだな、と。


でもですね、出産時は、この死にそうな時に

『お尻、ペタってしてねー』

『力抜いてー』

と、体の防御反応とは真反対のことをしなくてはならないんですよね。


世界中のお母さん、皆様すごい!


そんなことを思いつつ、必死に力を抜こうと息を吐く。

もうね‥死にそうなもんで、普通の深呼吸なんてできなくて、なんとか息を吐くために声を出すんですが、

その声も、なんだか変な声。


そこへ、今回立ち会い出産希望してたので、夫と上の子たちが分娩室に入ってきた。


仰向けで、何かに取り憑かれたみたいな声を出して分娩台に乗っている母を見て、子どもたちは何を思っただろう‥泣き笑い


そして、先生登場。

内診をしてから、いきみ方を教えてくれる。

「次の陣痛来たら教えてね」と言われ‥


「‥今、来ましたぁ‥」


「はい、いきんで!」


いきむ〜!!

これ、うまくできてるんかな?

5年ぶりで、感覚が思い出せない〜

しんどい〜


でも、この瞬間つらいのは赤ちゃんも同じ。

とにかく、やれるだけ言われた通りにいきむ。


5回ほどいきんだかな‥

股に赤ちゃんの頭がハマった感覚。


あと少し。


「次で出るよ!」

先生に言われて、最後の力を振り絞って、1番力強く、長くいきんだ!(つもり)


‥ら。


「おぎゃあ!おぎゃあ!」


と、模範のような産声をあげて赤ちゃんが出てきた!


上の子たちも「産まれた!!」と歓声をあげていました{emoji:char3/001.png.爆笑}

母の命懸けの性教育‥うまく伝わっててくれたらいいな‥。



体重3,460gと、兄妹の中で1番大きく産まれた娘。

無事に産まれてくれて、本当によかった。

産まれてきてくれてありがとう。

立ち会ってくれた家族もありがとう。