観た、『三大怪獣 地球最大の決戦』 | Joon's blog

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『三大怪獣 地球最大の決戦』を観ました。

 

日本各地で数多の流星が落下する。その中の一つとして北アルプスに落下した巨大な隕石の調査に向かった村井は、隕石が強力な磁場を発している事に気付く。

その頃、街頭では自身が金星人であると名乗る女が地球の危機を力説していた。女は阿蘇山にも現れ、同様に訴える中、火口からラドンが出現する。

さらに女は客船の沈没を予言、そしてそれを襲ったのはゴジラだった。

やがてゴジラはラドンと遭遇し、両者が激突する頃、女は5000年前に金星を滅ぼした宇宙怪獣キングギドラが地球に来ている事を告げる。北アルプスに落ちた隕石こそがキングギドラだったのだ。

地球を揺るがす事態に、インファント島の双子の小美人は、モスラを加えた地球の三大怪獣たちが力を合わせてキングギドラを倒して欲しいと祈るが……といったお話。

要約すると、地球の三大怪獣がキングギドラを倒そうとする話です。

 

ゴジラシリーズ第5作です。

ゴジラシリーズは未履修ゆえ、タイトルにある三大怪獣とはゴジラ、ラドン、モスラを指し、これらが三つ巴の戦いを繰り広げる話……という思い込みは見事に大ハズレ。キングギドラはもっと後=70年代の作品に登場するキャラだと思っていたので意外でした。

泥や煤にまみれたような色の地球怪獣に対し、全身が鮮やかなゴールドという派手さも宇宙怪獣っぽさがありますね。

 

意外と言えば、モスラだけでなく双子の小美人も登場するのは嬉しい誤算。

得てして、この手の作品であれば怪獣だけ出しておけばオッケー的な都合が見え隠れするものですが、本来ならモスラと小美人は切り離せない関係ですからね。この関連性をオミットしなかったのはドラマを優先している証左ですね。東映とは違うな(笑)。

そんな小美人はあんな姿ですから、けっこう秘匿性の高い存在なのかと思いきや、メディアへの露出は特に問題ないのが拍子抜けです(笑)。

モスラだけでなく他の怪獣とも交感できるようになったようで、モスラがゴジラ&ラドンの説得を試みている場面の実況は、なかなかの迷場面です。ああいう破壊活動でしか感情表現ができない怪獣たちも「勝手な事を言うな」とか「そうだそうだ」(笑)とか思うんだな…。

 

『キングコング対ゴジラ』に続き、若林映子さんの出演が嬉しいですね。

若林さん演じるサルノ王女と、彼女の危機を幾度も救う刑事の新藤の別れのシーンで、どこか『ローマの休日』を連想させるのは、若林さんのルックスがオードリー・ヘプバーンさんにダブって見えるせいかな?

…おっと、澄ちゃん、もとい星由里子さんの出演も嬉しいよ!

 

これまでのシリーズと違い、人類への風刺や批判といった説教臭いメッセージもない、気軽に楽しめる娯楽作に方向転換したような感じです。

だからって、あまり能天気な作風にしすぎても、ガキ向けとして手を抜いているようにも見えてしまいますが…。

 

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