『HGUC ユニコーンガンダム[デストロイモード]』をパチ組んでいるんですが……破損させちゃいました。なんてこったい。
おおよそ15年前のキットですが、これは間違いなく名キットですね。HGごときにアホかと思うくらいのパーツ量で、パーツ分割も巧み。まぁ、そうせざるを得ないデザインのせいなんだけど(笑)。
無駄が多すぎる設計のせいで定価が高騰する昨今の状況を鑑みると(何割かは殿様根性が含まれている)、これで2000円未満という定価は安いというか、お買い得です。だからって、キメぇ狂信者よろしく「バンダイのプラモは安すぎる!」とまでは言わないけど。
確かに名キットではあるんだけど、所詮はプラスチック製品。
製作途中や完成後にも壊れる可能性は決して低くはなく、デリケートに扱う事を強いられる部分もあります。
という事で、バックパックのビームサーベルを固定させるための軸を折っちゃいましたっ☆ トホホ…。
真っ先に部品注文を考えますが、お店ではよく見掛ける割にはパーツの在庫は常にないし、セルフで修理をせざるを得ないので、その顛末を。
まず先に修理後の写真を。
Φ1.5の軸で固定するだけだもん、副次的に固定させる形状もないんだからデザインの時点で心許なさすぎるんだよね。
本体のシルエットから細くて長い形状が突出しすぎてるんだし、そりゃ折れるよ。
ブレードアンテナも過剰に長いし。
修理内容としてはサーベル側に埋まった軸を抜いてから基部に接着、真鍮線を補強として使いました。
軸径はΦ1.5、長さは2mmくらいしかない極小パーツなので、異次元に紛失しないよう過剰に気を遣いました…。
修理に使う工具は、Φ0.5のドリルと真鍮線とピンバイス。
まずはサーベル側に埋まった軸を抜くところから。
軸にドリルを通して貫通させた後、ドリルの腹を穴に引っ掛けるようなイメージで、ドリルを折らないように慎重にしならせながら軸を引っこ抜きます。
運がなければ、軸は抜けない上にドリルが折れて終了です(笑)。塗装後であれば確実に抜けないと思います。
取り出した軸に真鍮線を通してから基部に接着するんですが、この作業でサーベルを挿した時の角度が決まるので正確&慎重を心掛けて。
接着は流し込み系を使い(クレオスの『Mr.セメントSP』
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あたりが妥当)、まずは位置決め。
数分待ってから真鍮線を抜き、流し込み系の瞬着で接着部をコーティングして完全固定。
次に、基部より下に真鍮線を食い込ませるための穴開け。既に軸には穴が開いているので、それをガイドにしてΦ0.5のドリルで掘っていきます。
ゆっくり、少しづつ掘るごとにドリルを抜いて削りカスを除き、これを繰り返します。目標の深さまで一気に掘ろうとして、接着が剥がれてしまうドジを踏んでしまう事が多々あったので…。
この辺、じれったくなったら負けですよ。
その後、真鍮線を基部の下まで通せば、ひとまず峠は乗り越えました。
仕上げとして、ここまでの作業で軸径が太ってしまっていると、サーベルは挿さっても、抜く時に接着部が剥がれてしまう可能性もあるので、浅い抜き差しを繰り返して調整しながら、軸の腹をペーパーで均して任務完了!です。
接着剤を過信しないのがポイントかな。
――と、文字数ばかりが多くて詳密すぎる解説でしたが、練度の高い人であれば数行で収まる程度の内容です(笑)。
個人的に、細やかな説明をよく読んで助かった事が幾度となくあったので、そんな思いをしている人もいるかなーと思ってね。
…ええーい、こんなチマチマした作業なんかやりたくねぇ! もう開き直って、サーベルに埋まった軸はΦ1.4以下のドリルで揉んで吐き出し、Φ1.5の金属線(真鍮orアルミ)をブッ挿して基部の軸を作る!という手も浮かびますが、基部への穴開けがド精密作業すぎるので、俺ッチはやりません。やったらやったで、どうせ角度が左右対称にならないだろうし…。
今回の修理により、
このくらいにはなりましたが、それでも左右対称にはチト遠いですかね…?
頭や肩を付ければ、多少~はごまかせるかな?
俺は慎重に扱ってるから、こんなドジは踏まないぜ!と思う、特にガチャガチャ動かして喜んでいるパチラーも多いでしょうが、折っちゃう前に金属線を通す作業はやっておいた方がいいと思います。
それどころか、HGのデストロイモードのユニコーンガンダムには必須の加工だと断言していいくらい。アンテナを尖がらせるのなんか後でいいって。
…おっと、パチラーにゃ釈迦に説法だったかな…。
余談ながら、ガンプラを話題にするコミュニティは多々ありますが、破損を報告し合うサイトってありませんかね?
破損予防のために知っておいた方がいい、もしくは加工しておいた方がいいパーツって仰山あると思うんだよなぁ。
って事で、今後はやっちまった案件をまとめるようにしようかな。
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