気付けば、そろそろ夏映画が公開される!という事で、ようやく『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』を観始めました。
粗筋は意外と入り組んでいるので割愛(もしかしたら熟知できてないかもしんない)。
要約すると、願いが叶う指輪を巡って戦う人たちのお話です。
スーパー戦隊シリーズは新シリーズが発表されるたびに、従来のイメージからかけ離れている事から「いよいよ戦隊もネタ切れだな」という意見が出るところまでが1セットというか、毎年の恒例行事です。
が、”ネタ切れ”という言葉はスパ戦にとって最大の褒め言葉なんですよ。それだけ新しい事をやろうとしている気概の表れですからね。
今に思えば『機界戦隊ゼンカイジャー』なんか、あの4体もいつか人間態になるんだろうなーという予測を一蹴するかの如く、あんな設定を一貫させて、よく1年間やりきったものだと感心しますよ。
真のネタ切れとは続編とかスピンオフ作品ですから…。
…って事で、7話まで観終えたんですが……なかなか面白くならず困っています(笑)。
『~ゼンカイジャー』や『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と似たようなベクトルで、“カッコ悪い”とは言わないにしろ“カッコ良くはない”んですよ。変身ヒーロー独特の外連味やカタルシスが薄いというか。
なら、何がカッコ良くないんだ?と聞かれれば、変身前のドラマが良くないんだろうと。コメディはいいけど、オトボケやズッコケばかりなんだよね。
言いたい事は分かるんだけど、脚本もひねくれているというか回りくどくて伝わりにくい。“お節介”の定義があやふやになったりさー。
結果的に地球を守っている事になるものの、我欲に憑かれすぎているところを多めに見せるのも良くないんだろうね。世界を守るのは自分の次というキャラが多すぎる仮面ライダーならウェルカムな設定というか(笑)。
ノーワンとの前半戦のナントカ対決なんて、コントでもやってるのかと(『〜ゼンカイジャー』はこればっかでイヤになった)。
”いざ掴め!”のやつも毎回は要らないし、“掴”というちびっ子には読めなさそうな漢字を見せるあたりにも視聴者層のターゲットを高めに設定している。ちびっ子を念頭に入れていないから、お話や設定をチト複雑にしてもいいという考えが見え隠れするんですよ。
この人はいい人だと直感的には思えない天邪鬼なキャラばかり(これは『王様戦隊キングオージャー』も同様)なのも、ストレートなカッコ良さを感じさせないんですよね。
ついでに言うと、別の音が被さったり絶叫系のセリフが聞き取れない箇所が多いのも不満。
スパ戦は5人の戦士たちの個性が描かれるのが魅力の一つです。
それ故キャストも気になるものですが、個人的に真っ先に着目するのは女子キャラです。
だのに……今年は女子がダメすぎるというのが本音です。
普段、芝居の巧拙についてはどうこう言わないんですが、声だけ芝居=変身後とかナレーションが特にマズい。6話の冒頭ナレーションなんて、かなり焦って欲しいレベルだよ。ブーケの人と代わってくれよ。
今やスパ戦やライダーは新人俳優の登竜門と呼ばれるようになり、芝居がヘタっぴなのは若手だから仕方ないと、ある程度は許容される風潮になってきました。
とは言え、彼らはまがりなりにもオーディションを通過して選ばれた人たちです。
ここで思うのは、審査する側はどういう視点でこの人たちを選んだんだろう?と。他にいなかったのかよと。
「あの人って演技ヘタクソすぎるwww」なんて意見を見ますが、それはそうだとしても、そんな人たちをレギュラーに選ぶ側の方が責任が重いんじゃない?
まぁ様々な利害関係が発生する芸能界において、この手のオーディションはフェアなものではないと思っていますがね。
…おっと、話が逸れましたが、ただ一言だけ……早く慣れてくれ!
まぁ、そうこう言いつつも、まだ7話しか観ていないのでね。ここから面白くなってくるんだぞと言い聞かせながら観続けてみますよ。
とりあえずは映画館に行くまでに最新話を観終えねば!とノルマを課していますが、こんな調子だからイッキ観が捗らず…。