観てます、『ウルトラマンレオ』 | Joon's blog

Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『ウルトラマンレオ』を観始めました。

 

ウルトラセブンは海から東京を目指す双子怪獣を食い止めようとしていた。そこに怪獣を従えるマグマ星人も出現、セブンは苦戦を強いられた挙句に重傷を負ってしまう。

そんなセブンの窮地に現れたウルトラマンレオの活躍により、星人と怪獣は退却する。

セブンとレオは、地球人としての姿であるダンとゲンとして邂逅。故郷である獅子座L77星をマグマ星人により滅ぼされたゲンは、ダンが隊長を務める地球防衛チームMACに入隊する。

セブンに変身できなくなったダンに代わり、ゲンは第二の故郷となった愛する地球を守るため、苦しく厳しい戦いに身を投じる……といったお話。

 

現在7話まで観終えましたが……辛い話が多く、ま~暗いのなんの。

レギュラーであるトオル&カオルの父や、MACの隊員や関係者が続々と犠牲になるというハードっぷり。大怪我どころか惨殺ですからね、何とまぁ無慈悲な世界よ。

本作の前に観ていた前作『ウルトラマンタロウ』からの気持ちの切り替えがなかなか難しくてね(笑)。

それだけでなく、主人公であるおゝとりゲン(“おおとり”じゃないんだぜ!)の過去が気の毒なだけでなく、他人に誤解されたり厳しい特訓をやらされたり、主人公がビシビシと鞭で打たれてばかりの、どこか大映ドラマのようなテイストがあるのも魅力です。

 

得てしてこの手の作品は子供に向けたものであるが故に輝く未来を示唆するものですが、本作の場合は絶望に陥ったところから希望を見出す、苦境を乗り越えなければ明るい明日はやって来ないとでも言いたげなんですよね。

『~レオ』という作品はスポ根ものと揶揄されますが、なるほど、努力の先にこそ栄光があるというメッセージはスポ根のそれと同義です。“男”というワードを多用するサブタイトルも熱い!

ゲンが頑張ってるように、自分もこの苦難を乗り越えようと思える子供が多いほど、本作の存在は意義深いものになる。これこそ子供向け番組のあるべき姿なんじゃないかな。

 

一度は敗退しながらも勝利を目指すゲンが、ダンが課する特訓に耐え抜くのがシリーズ序盤のパターン。

そして、この特訓の過酷さがムチャクチャで最高です。理不尽な特訓こそスポ根の醍醐味!

この練習のどこがさっきの怪獣or星人の攻撃とリンクするんだ?と思わせる事もしばしあるものの、そんな疑念など1ミリも抱かないゲンは相当なピュア野郎です(笑)。でも、それはダンに全幅の信頼を寄せている証なんですよね。

「その顔はなんだ、その目はなんだ! その涙はなんだ!」

自分が未熟である悔しさから涙目になるゲンを、ダンは容赦なく叱咤します。これをバネにして強くなっていくのがレオの魅力です。

場当たり的に手に入ったオモチャでパワーアップするニチアサヒーローも、少しは鍛えろ

 

ウルトラマンレオに変身したゲンは、そんな猛特訓の成果を以て怪獣に再戦を挑みます。

子供の頃はレオに光線系の技がないのが不満でしたが、改めて見直すと、むしろ徒手空拳で闘う姿がカッコいいだけでなく健気にも見えます。

なので、敵の角やらトゲを折ってブッ刺して終わるケースが多いです(笑)。

それにしても、西洋彫刻のごときレオのマスクはカッコ良いですね。

ウルトラ兄弟とは異なり、眉が吊り上がったような険しい顔つきが好きです。

 

**********

**********

**********

国内版の↑↑に比べると多少は画質が劣っているんでしょうけど、所詮は昭和のテレビドラマですからリマスタリングしたところで限界は低いだろうし、↑の方で十分だと思います。安いし。