『帰ってきた動物戦隊ジュウオウジャー お命頂戴!地球王者決定戦』を観ました。
動物戦隊ジュウオウジャーがデスガリアンを滅ぼし、人間界とジューランドが融合した世界。
それぞれの道を歩むジュウオウジャーの面々に届いた手紙、それは地球の王者を懸けて闘う武闘会=地球王者決定戦への招待状だった。
手紙の差出人であり大会の開催者であるポカネの宣言と共に大会は開幕。その陰でジュウオウイーグル=大和はジュウオウバード=バドと共に、ポカネが経営する闇カジノに潜入する。
二人はポカネがデスガリアンの生き残りである事を突き止めるが、バドは大和の身代わりとなり宝石に変えられてしまう。
バドを始め、宝石に変えられた人々を救うため、ジュウオウジャーは変装してポカネのカジノに潜入する……といったお話。
スーパー戦隊シリーズお馴染みの、帰ってきたシリーズ。
…が、現在のところ、帰ってきたシリーズは本作が最終作となっているのが残念、かつ悲しいです。
本編=テレビシリーズ最終回のその後の話として、やってる事はほとんど余興で、特にキャストが伸び伸びと楽しんでいる様が見て取れるのが好きだったんだけどなぁ。メイキングを見てると、つくづくそう感じます。
嫌らしいスピンオフ商法で小銭稼ぎができたのなら、真の最終回たる帰ってきたシリーズの製作に予算を回してくれるといいんだけどね。
楽しそうにやってると言えば、森真理夫を演じる寺島進さん。…いや、楽しんでるかどうかはビミョーかな(笑)。
寺島さんレベルなら二つ返事で断ってもいいだろうに、本編のみならず、またもジュウオウヒューマンに変身(笑)しているんだからサービス精神旺盛というか、ベテランの余裕を感じますね。つーか、御年の割にスタイル良くないですか?
にしても、オタクの俺ッチが見てもセンスの欠片すら感じないアパレル商品ばかりをチマチマと作ってねーで、あのプリントシャツを売った方が遥かに儲かる事に気付かないかプレバンよ…。
本作をシリアスに捉えると、レオとセラの確執に決着が付くのが見どころでしょう。
密かにレオをライバル視し、自分も同等に強くなりたいけどなれないセラの苛立ちを描いたエピソードは本編の随所にありましたが、あやふやにされたまま終わってしまいました。
二人のどっちが強いかが決まるというわけではなく、お互いがお互いのの気持ちを理解するという落としどころが良かったと思います。
男と女が共に戦うのが普通の事であるスーパー戦隊の理念でもあるんですよね。
スパ戦はテレビシリーズの他に、劇場版やVシネマ等の外伝が作られるのが常ですが、その中でもエンターテインメント重視の夏映画は軽視される傾向が強いと感じます。後先にも先にも影響のない、テレビシリーズで言うところの捨て回のような存在というか(笑)。
が、『~ジュウオウジャー』に関しては、夏映画の『~ドキドキサーカスパニック!』を見ておくと、本作への理解度が少々高まります。
ペルルは愛されてるなぁ…。
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Blu-ray版のメイキングは見ておくといいかもですよ。理由は以下に。
帰ってきたシリーズは、メイキングも一見の価値があります。これを見る限り、キャストが楽しそうにやってる感が伝わってくるんですよね。
クランク(オール)アップの様子としてキャストが感極まる様子も映されますが、ここで注目すべきはジュウオウザワールド=門藤操を演じる國島直希さん。
本作の監督ではないのに、わざわざやって来た柴崎貴之監督が國島さんにプレゼントを手渡すシーン(?)は感動的です。
夏映画のメイキングでの、國島さんが柴崎監督の演技指導(正確には強めのダメ出し)を受ける様を思い出せる人は似たような感情を抱くんじゃないかな?
帰ってきたシリーズのラストは我々に向けた、今まで応援ありがとうのメッセージがあるのが良いんですよね。
こういうのも含め、帰ってきたシリーズの消滅は本当に残念です。
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1枚組なので、Blu-ray版ならメイキングもHD画質です。他の商品でもそうしろよ。