観た、『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』 | Joon's blog

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『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』を観ました。

 

今日も宇宙忍群ジャカンジャと戦う忍風戦隊ハリケンジャーの前に現れた五色の戦士。かつてオルグを倒した百獣戦隊ガオレンジャーがジャカンジャと手を組んだのだ。

しかし、それはジャカンジャの幹部が化けた姿であり、かつて幹部の一人であったチュウズーボの弟であるチュウボウズの力によるものだった。

ガオレンジャーの面々はチュウボウズに捕まり、どうにか脱出できたガオホワイト=冴はハリケンジャーらと共にガオレンジャー救出に向かい……といったお話。

 

通常なら、タイトルに“VS”と付いても対立するのは序盤だけですが、今作では割と多めに両戦隊がガッツリ戦うのが珍しいですね。


そういえば『~ガオレンジャー』ってイエローだのブルーだのと、変身後はもちろんの事、変身前もコードネームのごとく色で呼び合ってましたからね。最終回近くになって、ようやくお互いが本名を名乗るのが斬新でした。

本作ではガオレンジャーの面々が、フツーに本名で呼び合っているのが、テレビ版の後のお話である事を実感させますね。さりげない見せ方が良いんです。

 

テレビ版を観ていた頃には特に思っていたんですが、テトムって要る?と。

ガオレンジャーを束ねる、いわゆる司令官枠にあるキャラなんだろうけど、そこまでガッツリ絡まなくてもいいんじゃないかと思ってたんですよね。

けど、数十年も経って改めて見直すと、テトムってガオの面々を導くだけでなく、発奮を促す役割もあるんですよね。あのテンションの高さを見ていると、なおさらにそう感じませんか(笑)? 

という事で、俺ッチが抱えていた数十年の疑問に自ら答えよう……テトムは要るんです!

 

ラスト、高校野球の試合終了後の挨拶よろしく、両戦隊が横並びに向かい合ってお互いを称え合います。この時に向かい合うのは基本的に同色同士ですが、ハリケン(ゴウライジャー)側のカブトライジャー=霞一甲と向かい合うガオ側のメンバーはガオブラック=牛込草太郎。

俳優で言えば白川裕二郎さんと酒井一圭さんです。

このお二方の数十年後→現代では紅白にまで登場している未来を知ると、実に感慨深い組み合わせだ…!

 

にしても、久々に観ると、フラビージョ(を演じる山本梓さんの芝居)には脱力しっぱなしです(笑)。

得てして戦闘とは殺気立った、ピリピリした空気が漂うものですから、そこでフラビージョのあの喋りで脱力させて敵の戦意を喪失、もしくは低下させた上で少しでも優勢にさせるというジャカンジャの見事な戦略なのです。戦闘前に押し問答をする中、そこでフラビが喋るとガクッと来るでしょ(笑)? 

余談ながら、あれを見て女優になりたいという子供がいたとすれば、それに待ったを掛けてやるのが大人の役目です(笑)。あれは多くの要素が組み合わさって完成した、奇跡から生まれたキャラですから…。

 

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Blu-ray版にはもう一編、『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE』が収録されています。データファイル=静止画は満載ですが、メイキングや舞台挨拶等の映像はありません。