『未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』を観ました。
街で火災が発生。救急戦隊ゴーゴーファイブでもある巽兄弟は現場でそれぞれの役割を果たすが、その規模に違和感を覚える。一連の災害は、殺人ボクサー・ボリバルが未来戦隊タイムレンジャーをおびき出すために仕掛けたものだった。
タイムレンジャーがボリバルにとどめを刺したかのように見えたが、かつてゴーゴーファイブと戦っていた災魔一族の生き残りであるピエールの魔力によりボリバルは復活する。
ピエールはロンダーズ・ファミリーと手を組み、ボリバルを強化。ゴーゴーファイブはタイムレンジャーと共に戦うが、ボリバルの時空破断ユニットにより別時空に飛ばされてしまい……といったお話。
恒例のVSシリーズ、ゲスト側であるゴーゴーファイブの面々の出番が多いのがいいですね。
しかも、巽モンド=マイク真木さんまで再登場してくれた事に驚いた反面、速瀬京子が出ないのは想定内(笑)。
なかなか変身しない口実を作ってまで俳優の出番を増やすのは、ファンだけでなく、俳優に対しても粋な配慮に思えます。
両戦隊はボリバルの力で別時空に飛ばされますが、行き着いた先はアメリカの西部開拓時代、江戸時代、原始時代。
西部劇風、時代劇風と、20世紀でのスーパー戦隊シリーズではお約束のロケ地で、いわゆる七変化でよくやってたヤツですね。
本作を初めて観た当時ですら、21世紀になってもまだこれやるの?と感じたもので、ユウリ&マツリのカウガールとか、スパ戦の懐かしいあるあるを感じますよ。
そして原始時代のロケ地は、いつものあそこです(笑)。
テレビ版『~タイムレンジャー』をキチンと観ていると、本作におけるタイムファイヤー=滝沢直人の扱いに戸惑いを隠せません。
盲目的にタイムレンジャーに力を貸すキャラでないのはブレてませんが、巽博士とタックに対してはやけに従順じゃない(笑)? まぁ、そうせざるを得ないくらいに事態が逼迫している表れと解釈すればそれまでですが…。
ラスト、巽博士と共に笑顔でやって来た挙げ句に一緒に記念写真に入っちゃうとか、ちょっとした衝撃ですよ。
スーパー戦隊シリーズもこの頃になるとドラマ性が(昔よりは)高くなってきてはいますが、連続性とか一貫性といった視点で見ると、脚本家によってキャラの個性が変わってしまう事がザラにあるのが残念ポイントです。総じてVSシリーズは、メインライターではない人に脚本を任せてしまう悪癖が未だにありますし…。
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本作のBlu-ray版は他2編を収録。
監督を担当した佛田洋さんのオーディオコメンタリーが収録されています。まだ聞いてないけど…。