観た、『唇からナイフ』 | Joon's blog

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『唇からナイフ』を観ました。



マサラ王国の首長に贈るダイヤが何者かに狙われている事を察知したイギリス政府は、今では足を洗った女泥棒モデスティ・ブレイズを雇う。
モデスティはかつての相棒ウィリーと再びコンビを組み、因縁の敵ガブリエルのダイヤ強奪を阻止しようとする……といったお話。

主人公モデスティの7変化(正確には18変化らしいけど)・セクシーなジャケット絵・漫画が原作という触れ込みに加え、開巻早々に流れる♪モデスティ〜、モデスティ〜♪という自己紹介ソング(笑)。
…それって『バーバレラ』みたいじゃない?と思った人、俺ッチと同意見! セクシーなヒロインが小暴れする作品と聞くと、つい直感的に連想してしまうんですよね。
そんな連想に期待を込め、いざ鑑賞開始。
…で、やっと観終えましたが、本作の面白さは全く分かりませんでした。『バーバレラ』と一緒にしなかったにしてもビミョーすぎます…。

7変化と聞いて、セクシーなコスプレ要素を含んでると曲解しがちですが、セクシー要素はほぼ皆無(笑)。

ただ、今の世にリバイバルが来てもいいんじゃない?と思うようなファッションが多かったように思えます。長っが〜いネクタイとピンクのワンピースとか、レトロ可愛くないですか?
ファッションに疎いオジサンの戯言としてスルーしてやって下さい…(笑)。

シリアス一辺倒ではないんですがね、コメディの配分もよく分かりません。コメディ要素をねじ込んでくるのが唐突なんですよ。
「君は黒髪の方が似合う」と言われた瞬間、唐突に(1カット内で)黒髪になったり、そんなのばかりじゃないんだけど、コメディセンスに困惑します…。

邦題の由来かどうかは知りませんが(原題は『MODESTY BLAISE』)、本作では拳銃はもちろん、ナイフが多々使われるのが新鮮ですね。
現実的に考えれば、殺傷能力や効率の面から言っても拳銃の方が上なんでしょうが、こういった劇で、飛び道具としてナイフを使うのってクールに見えませんか?

モデスティとウィリーは久々にコンビを組みますが、そこで焼きぼっくいに火が着くのはお約束。
だからって、濃厚なラブシーンを加えなかったのは大正解です。サラッと描く程度なら、話を折られた気分にならずに済みますから…。
お互いに好意は持ちつつも、付かず離れずの距離をキープし続ける関係が好印象でした。

 

まぁ、そんな感じで、万人にはオススメしません(笑)。

先に挙げたこっち↓は大好きですがね!

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