『仮面ライダーJ』を観ました。
公開は1994年。テレビでライダーが放送されていない頃ですね。
これは現在においても、前作『ZO』も同様に完全新規の、テレビ版をベースとしていない劇場版ライダー作品として貴重な存在です。
本作のトピックと言えば、ライダー初の巨大化。
俺ッチも当時は「はぁ?」感がありましたが、作り手側にも逡巡はあったようで、雨宮慶太監督も嘆願書を出そうとしたくらいに嫌がっていたという(笑)。
まぁ、そんなアンリミテッドな作風が、現在のライダーを築き上げる礎となっているのも事実。
企画はあったらしい『ZO』の続編にならなかったからこそ、特に『龍騎』以降のライダー作品が存在できているのかもしれませんね。
ジャンボライダー戦は……正直、退屈です(笑)。
スパ戦におけるロボ戦よりマシかな?くらい。
ただ、巨大感の見せ方は唸らせるものがあります。
足下→胴→そして頭部を見せるシークエンスは圧巻です。
ミニチュアの作り込みも緻密で、いわゆる特撮としての見どころは確実にあるんですがね。
ライダーがデカくなるのはいいんですが、ストーリーがペラッペラなのが無念。
個人的に上原正三の脚本は、世間が過剰に評価しているのがサッパリ納得できないんですよね。
ナレーションと女の子が登場するだけで、またかよ感が半端じゃない(笑)。
戦闘シーンにおいて、ムダ口が少ないのは好印象なんですがね。
エンディングテーマ『心つなぐ愛』も好きなんだよね。
この時の映像はライダーがバイクで走ってるだけなんですが、かなりのスピードを出してると思うんだよね。疾走感がありすぎてカッコ良いんです。
本編とはカンケーないんだけど、実は本作一番の見どころです。
ところで、瀬川耕司を演じる望月祐多さん。
ライダー作品だからなのか、元祖『仮面ライダー』序盤の本郷猛(=藤岡弘さん)に似てるように見える……のは俺ッチだけかな? 特に眉や目元辺り。
ゲキを演じていた時には、そんな事は思わなかったのに…。