観てきた、『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー』 | Joon's blog

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『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』を観てきました。

 

ぶっちゃけると、夏のスパ戦映画は、ライダー映画の前座のような扱いです。

顕著なところで、尺の短さとかね。

尺があれば各キャラを描く時間もできるし、ストーリーに深みを与えられるんだろうけど、現状では与えられた目標に向かって直行するばかりで、寄り道をほとんどしない。

この場合、寄り道とは各キャラの見せ場。

子供を助けた上で敵を倒す、という目標に向かうのが物語の根幹。けど、6人それぞれの目標に到達するための意思はバラバラだし、それはつまり個性ですよね。

異なる個性を持つ別個体同士が同じ目標に向かって心を一つにする、これこそがスパ戦の魅力であり、醍醐味だと思うんです。

(夏の)劇場版においては、仕方ないとは言え、キャラが深く描かれるのはゲストばかりなんだから欲求不満です(笑)。

つーワケで……ライダー映画の尺を、10分ほどスパ戦に分けてくれ!

 

レオが、一輪車でズッコケて子供立ち退きを紛らわせるシーンがありましたが、実はレオは一輪車が大得意で……なんてセリフ(や設定)があっても良かったと思うんだ。やっぱ、尺が短いんだよなぁ…。

 

今作は良くも悪くも、ファミリー向け作品になっています。

捕らわれた子供を心配する親と、親の元に返りたい子供を描くのは、近年(の劇場版では)珍しいですが、ヒーロー作品の定番シチュエーションですよね。このテの作品が好きな独りやもめ共が、最も嫌うシチュエーションでもあるんですが(笑)。

とは言え……確か、本作では1000人くらいのエキストラを募集したんだっけ? 解放された子供達が親の元に向かうシーンは、まるで両軍勢の兵士がぶつかり合う合戦シーンを連想させるくらいの大人数で、圧巻です。

双方共にあれだけの人数がいる中から、自分の親なり子なりを探し当て、正しい組み合わせで結びつく。近年は氾濫していて安っぽく感じがちな言葉ですが、これこそが家族の絆ってヤツですね。

独りやもめチームに属する俺ッチには一番どうでもいいシーンなんですが(笑)、実はここが本作一番の感動シーンに思えました。ラスト、全員でのダンスも微笑ましいです。

ところで……練馬区/シュシュッと忍者さんは、エキストラ出演したのかな(笑)?