観終えた、『スタア誕生』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

冬休みは未消化のBlu-rayでも鑑賞しようかと思ってたんだけど、録画する番組が多すぎてムリっぽい。
DRモード以外で録画しているとBlu-rayは使えないんだよねー、少なくともうちのディーガさん。

って事で、仕方なく(?)『スタア誕生』26話から最後までイッキ観。

順子に塞がる障害も全て取り払われ、あとは映画に打ち込むのみ!となりましたが、ラスト3話で、まさかの急転直下の展開。
どこまで順子を追い詰めれば気が済むんだよ、この作品は…。
イマイチ泣けそうで泣けないところが多かったけど、まさか入江広美に泣かされるとは思わなかったなー…。

言わずもがな、本作は余命いくばくもない少女が女優を目指すというストーリー。
となれば、最後はやっぱ死んじゃうのかどうかが気になりますが、そこは自分の目で確かめて下さい。
個人的には、大局的に見ればハッピーエンドなんだろうなーと思います。

…でもね、こういった、いわゆる難病モノが描くのは“生き様”だって事を、本作を観終えて改めて実感しました。上っ面しか見えない連中は、主人公が生きるか死ぬかの動向しか興味を向けないものですがね。
ただ「生きろ」と言うだけではなく、「どう生きるのか」と問い掛けているというか。
我々は順子より長いor短いが違うだけで、誰しもが限られた時間の中で生きています。
その上で、自分がいなくなった後にも誰かに何かを与えられるような生き方ができれば、自分が味わってきた苦しみや悲しみも報われるのではないでしょうか?
思いやりを忘れず、自分のやりたい事をやりながら生きられるような人生を送れれば有意義だし、そんな生き方を目指してみようとも思える作品だったと思います。

ところで、チト俗っぽい話題になりますが…。

この人。
三上アクターズスタジオの生徒の一人なんですが……可愛くないですか?
宇佐見京子という、年季の入った雑貨屋の娘で、裕福な家庭であるとフカシていた人です。

不勉強ながら存じ上げなかったんですが、これを演じている栗原景子さんという方、個人的に80'sビューティーだと思います。否、“思います”じゃなくて、断言。
背も高くてスレンダー、ホントはモデル志望って役柄も納得です。
…けど、途中から見掛けなくなるんですよねぇ。生徒が集うようなシーンにも見当たらないし……んっ?


…あれ、背格好とかは似てるけど、髪の長さが違うしなぁ。違うけど…。

…れっ?
俺ッチの断りもなく(?)、いきなりバッサリ切ってたのね…。三上の元に行くにあたり、一念発起&心機一転したという自己解釈。
もちろん、これはこれで可愛いんですがね。

そうそう、調べてみると本作は1985年の作品。
…つまり、来年=2015年は『スタア誕生』30周年、アニバーサリーイヤーでわないかっ!
と同時に、加賀順子30回忌なんてイベントやりませんかねぇ、大映テレビさん…(堀ちえみさんも呼べずに済むし)。

 

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以下はネタバレなので、オチを楽しみにしている人はサヨーナラ。
それ以外は、Ctrl+Aにて読んで下さい。

どんなキャラでも、レギュラーを死なせないのが大映ドラマのポリシーなのかと思ってましたが、意外と最後の最後でいきなり殺しちゃうんだよね(笑)。『スクール☆ウォーズ』とか『花嫁衣装は誰が着る』とか。
でも、まさか広沢先生が亡くなるのは意表を突かれました。
広沢は亡くなる直前に、自分の心臓を順子に移植して欲しいと遺言を残す。そして広沢は順子の中で共に生き続けましたとさ、めでたしめでたし……なんてのと想像したものですが、そこまでハッピーエンドにしてしまえばチープなファンタジーになってしまいますからね。



☆ 追記 ☆

この記事、もう10年も前に綴ったものながら、このところアクセス数が多いんだよね。

世の中の『スタア誕生』需要に当ブログがひっそりと役に立ったのか(←ないない)、TOKYO MXで再放送が始まるようです。

24年10月3日から放送開始だ……見れるな、順子?