ホント、連日報道される、日テレの例のドラマのアレにはムカムカさせられっぱなし。
悪いニュースを報道して喧嘩を煽るメディアと、他人の不幸を喜んでしまう人間との需要と供給が成り立ってしまうのが、浅ましいというか情けないというか…。
作品についての感想は賛否両論あっていいんですよ。感性は十人十色ってモンだから。
そして世の中には星の数ほどのドラマがあるし、中には自分と相性が悪い作品もあるでしょう。
だからって、そんな作品をいちいち排斥しようとするのがおかしい。
自分の好きな物が他人は嫌いという事もあるし、その逆もあり得ると気付けないんでしょうか?
子供への影響が出たとかなんとか言ってるけど、それはあの作品を放送している時間までに寝かしつけられない親or指導者の怠慢によるものです。
子供に見せないように、もしくは、あの作品に関する情報を遮断する努力を、どこまでしたんだよと。
あの作品の放送中止を訴えるような、特にネット上に多い否定至上主義者を含めた連中は、ロクに作品を見ていないように思えます。
それまでは自分と無縁であった物事に、わざわざ首を突っ込んで、油を注いで喜んでいるような。
そんな、自分の意見で社会を動かしたという達成感を得て喜んでいるに過ぎないような連中は放っておいて。
――以下、俺ッチはTV業界の人間ではないから、これまでに見聞きした事から察しただけに過ぎない意見なので、あまり真に受けないように。
特に、個人的に一番ムカついたのはスポンサーで、世の中の非難を浴びまくったからって、降板したって件。
TVの番組を一つ放送するために、主に必要なのはTV局・製作会社・スポンサーであり、これらの意見が合致して初めて放送に至ります。
すなわち、放送する前から番組の内容を知っているのに、何を今さら手の平を返してるんだよと。
放送するにあたり、関係者には必ず企画書なり脚本が渡されると思うんですが、これに全く目を通していない証拠だよね。
つまり他人任せでゴーサインを出したくせに、風向きが変わってきた途端に知らんぷりなんて、無責任にも程があるんじゃない? 薄情と言ってもいいかも。
特にスポンサーに見識者がいなかったのが、あの作品の不幸だったのかもしれません。
ちょっと刺激的な内容で注目を浴びようとする魂胆は良いんですよ。
人間誰しも、スキャンダルやタブーには少なからずの興味を持ってしまうものだし、そんな心理を突いたイヤらしい作戦でも良いんです。
なにしろ、テレビドラマはエンタメの極みなんだから。
ただ、世の中を挑発するような内容であれば、微に入り細を穿った作り方をしなければならない。
現代社会の片隅で起こっている出来事を描いた作品のようですが、脚本家はある程度のリサーチをしているものの、それらを鵜呑みにしている全てのスタッフの浅薄さも問題だったんじゃないかと。
映画やドラマは分業制、かつ大人数で作るものですが、だからこそ多くの意見を聞ける、つまり主観が薄れて普遍性が生まれていくものだと思います。
そして、普遍性(なテーマ)こそがエンタメに不可欠なファクターだとも思うんです。
この辺、力のある監督は、客観的な意見を聞かず、自分の意見のみを主張してワンマンっぷりを発揮するんでしょうが…。
つーワケで、今回の騒動の解決策はいたって簡単です。
水曜日の22時が近くなったらテレビを消す、もしくはチャンネルを4以外に合わせる――たった、これだけです。