観た、『忍風戦隊ハリケンジャー 10 years after』 | Joon's blog

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遅ればせながら、『忍風戦隊ハリケンジャー 10 years after』を観ました。

ハッキリ言わなくても、私小説的な作品でした。
けど、『ハリケンジャー』に限ってはそれが良いんですよ。
出演者の、作品に対する愛がヒシヒシと伝わってくるから。

『ハリケンジャー』がきっかけで集まった5人(の俳優)ですが、作品が終わってしまえば、それぞれの道を歩む事になる。
それが作品中のハリケン&ゴウライの、かつ演じる俳優の現在として、まんま投影されているんですよね(一鍬はよく分かりませんが…)。
すなわち、俳優陣が常に『ハリケンジャー』の存在を忘れていないって事。
得てして、スパ戦orライダー出身俳優の一部には、このテのジャンルの作品で主演をしていたにもかかわらず、その芸歴をプロフィールより削除する人がいます。
常々言ってるんですが、これって自分を育ててくれた恩義のみならず、人との出会いをも足蹴にしているような気がするんだよね。
その点、『ハリケン』俳優の面々は出会いというか、縁を大事にしているところが好感を持てます。メイキングも必見です。

↑に関してが一番良かったんですが、他にも。
[ロボ戦がない]
唯一スパ戦で邪魔な要素、それが巨大ロボ戦。
いくら頑張ってもリアルに見える日は来ないし、アクションとしてもドラマとしても燃えません。『ゴーバスターズ』くらいやってくれて、少しは見る気がするかな?といった程度。
そんな俺ッチと同意見だったのか、ロボ戦を完全にオミットしたのは潔い判断だと思います。

[七海&一鍬の関係はなかった事に]
かつてのTV版では、七海と一鍬の間に恋愛感情のようなものが芽生えていましたが、これには一切触れず(笑)。ある意味、全否定って事でしょうかね。
TV版当時、脚本の荒川稔久は、人気取りを狙ってか、バカの一つ覚えのごとくメンバーの恋バナを書いていましたが、実に安っぽいというかテキトーなんだよね。サブだからって好き放題やってるような感じが、当時から嫌いでした。演じている人が気の毒になる(笑)アイドル話とかもな。

[俳優が顔出しで名乗りを上げる!]
ハリケンジャーはフェイスオープンをする事が多々あり、変身前と変身後がリンクしているというか、一体感がありました(近年だとゴーオンジャーかな)。
なので、これをやらなきゃハリケンジャーじゃない!という気持ちを以って臨んでくれたのか、実に堂々とあのコスチュームを着てくれただけでも嬉しいのに、名乗りまでやってくれるんだから、最終回よりゴージャスかもしれません。

これらと反対に良くなかった点も少々。
[シュリケンジャーが…]
シュリケンジャーは、どうやら『ハリケンジャー』正伝としてはいなくなった人扱いになるようです。
これにより、VSシリーズやレジェンド大戦等々といった数々の矛盾が生まれますが(笑)、それはさておいて良いとして。
あのインチキ&テキトーな英語(&べらんめぇ口調)が好きだったんだけど、これが一切なくなってしまったのは痛い…。
変身前でも十分強いのもちょっと…。

[七海の戦闘服は…]
もう10年も歳を取ったとは言え、まだまだ若いし、スタイルだって衰えていません。
だから……七海の戦闘服はシノビジャケット&ミニスカ&黒ハイソじゃなきゃイヤイヤッ。←長澤奈央さんに届いてっ

尺は約50分と、スゲー短いように思えますが、脚本が練りこまれているのか、内容は実に濃密で見応えがありました。
ハリケンジャーに思い入れのある人は、確実に必見です!って、そういう人はとっくに観てるでしょうがね。

TVシリーズ以外にVSシリーズが定例化しているスパ戦、新たなるシリーズは○○years afterで是非とも!
というワケで、再来年あたりにデカレンジャーが来る……かな?