まさかのまさかっ、『バビル2世』 | Joon's blog

Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

今朝、新聞のラテ欄を見ると、BS朝日の夕方に“[新]バビル2世”の文字が。
今という時代に、どういうワケで『バビル2世』なんだよ。
地デジの番組表を見ても大した情報はないものの、解像度は1125iとの事なので、まぁ今風のリメイクなんだろうなと思いつつも録画予約して出勤。

帰宅して、どれ、見てみるかと思いつつ再生すると…、


ぅおおおおおーーーーーッ! マブかっ!
『バビル2世』はアニメで何度かリメイクされましたが、これはまさかまさかの、70年代のヤツです。
もうね、主題歌のイントロを聴いただけで血湧き肉躍るってモンですよ。

今日び、70年代アニメを放送する気になったBS朝日の心意気には、心よりの敬意を表します。
近年のアニメって、たとえ小学生以下に向けた(であろう)作品であっても、チト内容が複雑化している気がするんですよ。
つーのも、本来ターゲットとする年齢層を遙かに上回っている人間が、自分の成長の度合よりも遅れた作品を観ているからなんじゃないかと。
九九に例えて言うと、九九は1の段から9の段までを順番に覚えていきますが、8の段までマスターした人が1とか2の段を繰り返しても、とうの昔に会得した事なんか今さらやる気にはならないし、分かり切った事をやってもつまらない。
つまり、9の段までマスターしそうな人が、1とか2の段のような単純な作品を観て、あーでもないこーでもないと言っているようなモンなのです。

成長しながら観続けているんだから、昔に観たようなシチュエーションに出くわす事もあるだろうし、となれば、昔やってた作品の模倣だと感じたり、意見をしたくなるのも分かります。
本来であれば、9の段まで覚えた時は、別の事に目を向ける時なんですがね。
とは言え、初心に戻って1や2の段に奥深さを見出したり、懐かしさを求めるような楽しみ方もありますから。

で、そんな人達の意見を真に受けた作り手は、マンネリを続けているとお客が去っていくと焦り、新しい作品にはこれまでにないシチュエーションを導入しようと工夫をこらします。
そして、7とか8の段を会得した人に向けた作品を作るけど、1や2の段どころか、九九すら知らない子はそんな作品を観ても理解できるはずはない。
だからこそ、そんな子達のためにも、古い作品の再放送が必要なんじゃないかと。
現行で放送している作品よりも単純明快な、1とか2の段のような作品を観ながら、徐々に成長していくものなんじゃないかなぁと思ってるんですが。

思えば、俺ッチが小さい頃は、夕方に古いアニメをよく再放送していました。当時は17時~20時がゴールデンタイムに思えたものです。
それが今の夕方は、無駄に枠が大きいワイドショーが幅を利かせる時代(子供が見やすい時間に猥褻な事件とかやるな!)。そもそも子供が一番嫌いなテレビ番組っつったら、ニュースじゃないかと。これじゃ、子供がテレビ離れをするのも当然です。
そんな今の時代の流れを変えるのは難しいから、本来であれば地上波が望ましいけど、せめてBSで頑張って欲しいですね。異常に多い韓ドラ枠を少し減らして、国産の古いTV番組を再放送するのって、そんなに難しい事なのかなぁ?

――とまぁ、ウザイ意見を並び立ててしまいましたが、とにかく、これからも古い作品の再放送に期待してます。

で、『バビ2』ですが、現代において不適切な表現が云々という警告が番組開始時に出ますが、本放送は1973年だったそうです。
なるほど、来年は2013年、つまり『バビ2』40周年にちなんでのアニバーサリー放送って事なのかな?
それとも、次回(=2話)の予告を見る限り、

最近ネット上で“ゴリ押し”と言われるあの人にちなんで……って事はないと思いますが…。