7天酒店というチェーン店のホテルをあとにして、
周さんの会社へ向かう。
1年前にはこの会社もなかったが、
いまや周さんも社長である。
世界征服をの企んでいるのか、社長室には大きな地図が。
この社長室で現在販売している傘の問題点や方向性などを
傘工場の劉さんと話す。
もちろん彼は日本語ができないので、周さんが通訳となって話をする。
いろいろな話をした後、同じフロアのBluetooth製品を扱う会社を訪問。
名刺交換をして、商品の説明を受ける。
日本で販売したいらしいが、円安の影響もあるし、
コストとしては魅力を感じにくい。
面白い製品だとは思うが、それなりの価格。
その後、もう一度劉さんと傘の件について話をして昼食。
当たり前であるが、毎回中華。
もちろん、中華料理というカテゴリはなく、
広東料理とか、湖南料理とか、四川料理とか、
そういう風にカテゴライズされている。
この時、食べに行ったのは広東料理のチェーンであった。
日本語の「の」という文字が使われた店だったが、おいしかった。
なぜか中国圏では「の」がよく使われている気がする。
おそらく日本のものを見たときに「漢字」＋「の」＋「漢字」の
パターンが多いからだろう。
昼食後、明日からの広州交易会参加のために、広州への移動を開始。
車で2時間半程度はかかる。
途中、蛇口というところで、当社の商品を扱ってもらえそうな美容サロンに
立ち寄って商品の説明をする。
SPAサロンなわけだが、入り口から少し入ったフロントからロビー？あたりには
エステシャンたちの成績表がバーンと貼りだしてあったり、
彼女たちが業務で使用するものなのか、名前入りの箱などが置いてあって、
雑然とした感じは否めない。
ただ顧客も来ていたが、中国ではお金を持っている層には見受けられたので、
こうしたところでの展開がうまくいくようであれば・・・という気もする。
実際にサロンで働いている人やそこに投資している人などが相まっているようで、
内部の事情についてはよくわからないものの、結局のところそうした人脈、ネットワークで
商品の口コミが広がっていくというのは日本と同じである。
その後、周さん、周さんの会社の江さん（女性）、そして私で車で広州に向かう。
周さんはしきりに、広東省は日本車が多い、と言って来て、
「7割、8割、日本車やな」
というが、どう見ても5割ぐらい。それでも多いことには違いない。
円安だからといって顧客への販売価格が下がっているわけではなく、
基本的に中国製造なのでそれほどメリットはないらしいが、
やはり日本車の性能はほかのものに比べて群を抜いているらしい。
故障しないという口コミだけで、やはり日本車を購入する割合が非常に高い。
たしかに乗用車に限れば、日本車5割、ドイツ者2割、中国車1割、韓国車1割、その他1割、
という感じだろうか。
日本ではあまり見かけない、見たことのない日本車もビュンビュン走っていて、
こういうところには反日の影はみじんも感じられない。
広州のホテルは8天酒店。
昨日は7天、今日は8天。冗談みたいだが、たまたま。
このホテルは広州交易会期間中でも値段が安い。
なぜかと言えばアパートを改造して作ったホテルで、
同じフロアには事務所として賃貸しているところもあるようなホテルである。
だからホテルのフロントは23階、しかも普通の部屋。
料理を作っている人がいたり、ベランダには洗濯ものがある。
そしてフロントは23階なのに部屋は７階。
二枚あるカードキーで扉をあけると、
そこはキティちゃんが壁一面。そしてランプのキティちゃんのシェード。
45歳にもなってこんな部屋に泊まるとは・・・・
チェンジしてもらうほどではなかったので、そのままに。
ちなみに一緒に泊まった周さんの部屋は普通らしい。
同行の江さんは「すごい部屋ですね！」と言っていた（彼女は日本語ができる）。
夕方遅くなっていたので、近くのレストランへ。
いろいろ食べるところはあったが、湖南料理へ。
中国出張では湖南料理を食べる割合が非常に高い。
辛いのだが、四川料理とは違ってしびれるほどではない。
江さんは中国人で大学を卒業したばかりなのだが、
よく食べるし、よく飲む。
しかしかなり強いようで、まったく顔に出ない。
韓国と違って中国の女性はそれほど飲まないので、
これはなかなかびっくり。
ビールもそれなりに飲んだし、53度ある白酒も3人で飲んだが、
明日もあるので、早めに退散。それに明日は出かける前の6時ごろから走りたい。
というわけで、キティちゃんが待つ部屋に帰還して中国出張2日目終了。