ホルモー六景 万城目学 | 想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム

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ホルモー六景/万城目 学
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鴨川ホルモーが映画化されて、さらに波に乗っている万城目学の作品。内容的には「鴨川ホルモー」の再度ストーリーというか、スピンオフ版というか、ホルモーにまつわる6つの話が収録されている。


「鴨川ホルモー」が京都大学青竜会のホルモーを中心とした話だったのに対し、この「ホルモー六景」は京都産業大学、立命館大学、そしてわが母校同志社大学まで話の中に出てくる。同志社大学が登場する話はタイトルも「同志社大学黄竜陣」と大学名入りで、かなり親近感あり。


同志社大学が京都の市街地の今出川にありますが、一回生と二回生(学部によっては四年とも)は田辺と呼ばれる場所にあり、正直いってかなり奈良よりの場所にあり、大阪からだとJR学研都市線でも50分かかった記憶があり、そこから多田羅坂と呼ばれる坂を上って正門まで上がっていく、というのをこの本を読んで思い出した。近鉄興戸駅なんかが出てくる小説はこの本だけではないだろうか・・。目頭が熱くなります。


6つの話の中でのおすすめはなんといっても最後の「長持の恋」でしょうか。織田信長が出てくるあたり、なかなか壮大なファンタジーですが、とても切ない話です。ときにはビジネス書をおいてこういう切ない話もいいんじゃないですか。


で「鴨川ホルモー」の話ですが、正直、映画は見ていないので、なんともいえないのですが、ホルモーを実写であらわすのはなかなか難しいのではないかな、と思っています。口ではなかなか説明できないので、このゲーム(スポーツ?)の概要やルールはここに記しませんが、鬼が出てくるという時点でなかなか無理があるような・・・。


後は配役なども栗山千秋が楠木ふみを演じているようですが、彼女がいくら黒ブチ眼鏡をかけても大木凡人には見えないのですが、どうでしょうか・・・。



想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム-鴨川ホルモー

しかし万城目学の作品はファンタジー色が強いというか、突拍子もないものが多いですよね。「鴨川ホルモー」はもちろん、玉木宏と綾瀬はるかで話題になったTVドラマ「鹿男あをによし」もそうです。新作の「プリンセストヨトミ」もぶっとんでいるようです(まだ読んでませんが・・・)。しかもそのファンタジー度合いが土着的な、歴史的なファンタジーであるがゆえ、はなからうそっぽい話であるのに、そう感じさせない魅力がありますね。


大いなるファンタジーはリアリティをも凌駕する、そんな感じです。


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