表題のように、ここ3週間ほど、ずっと取り組んでいた文學界新人賞の件なんですが、
一昨日から、少し方針転換しています。
応募すること自体は、全く変わっていないんですが、
今までの執筆方針は、去年、落選した応募原稿を「できる限り尊重」して、有効活用しつつ、完成させること、でした。
それは、大江健三郎的な感覚で書く、純文学系原稿の予行練習にもなるから、という趣旨で書いてきました。
また、それは後ろに、10/15〆切の群像文学新人賞も書く予定があるから、という理由もあったから決めた方針でもありました。
だから、一昨日までは9/20ぐらいになったら見切り品的に打ち止め・完成にする、
そして、次の群像へ1ヶ月注力するつもりだったんです。
でも、
計画変更、撤回します。
群像の応募を諦めても、文學界へ全力で9/30まで頑張ることにしております。
文學界の最低枚数は70枚だから、実は今の92枚で十分、条件は満たしていて、無理に前作を活かさなくていいんですよ。
あとは、落選作をできるだけ「活かす」や「尊重する」の軛(くびき)を外していい、
つまりは、自由な新作にすることにして、いつ筆を止め、終わってもいいことにしました。
(まだ、他に書き残して放棄した形になる元原稿の80枚ほどは、また別の小説を書く際にキメラのようにくっつけ再生で仕立てれば、いいだけのこと。
僕は基本、書いたことは無駄にはしない主義なんです。
完成品に組み込むまでは、そのパーツは永遠に活かすチャンスを与えるんですよ。
残った、その部分を、どう生かそうと迷ってた分もあるけど、もうその心配は打ち捨てていい)
腹は決まった。
一方の、群像文学新人賞むけに、あたためている、いくつものアイデアの塊があるんですが、
それはそれで、10/1になったら、新規に書き始めることにします。
それで、1週間ほどやって、15日までに応募の最低枚数70枚完成へ持って行けそうなら、頑張る。
無理そうなら、放置して、来年応募するか、そのまま、応募先を太宰治賞へ変更しさえすればいいことなんです。
太宰治賞は、審査委員に、掲載する現代詩作家(詩人)の荒川洋治先生が加わっておられるんです。
今年の6月に、東京の朝日カルチャーセンター新宿教室に一日だけ参加しましたが、その時が太宰治賞の授賞式の翌日だったか、当日だったと先生がちょうど仰っておられました。
もちろん、太宰治のファンである僕は、そのムック本を十年以上、毎年買っていますから、洋治先生の審査員は存じ上げております。
けれど、一度も応募したことすらないんです。
じゃあ、応募だけはしようと、その時、密かに自分は誓ったのです。
今、大江健三郎的なアプローチ法を見つけたと思い込んでいますから、その群像新人文学賞向けの原稿を転用しようが、新規に書き起こそうが、
書けばいいだけのことです。
受賞はともかく、最終候補になれば、そのムック本に載るんですから。
この辺は、また、明日詳しく書きます。