これまで、仕事が年度単位だったことや、自分が牡羊座なためか、
春にいろいろと方針を立てるのが好きです。
去年、早期リタイヤして、非常勤になって、
それからは、常勤の時以上に年度ごとの時間シフトに影響されていると感じています。
さて、もうすぐ始まる’24年度。
創作活動の戦略の立て直しを考えました。
三月に入ってから、このブログでも度々、宣言してますが、
「児童文学の長編は、この5月で打ち止め」のつもりでいます。
自分にとっては16年前の文芸創作の始まりが、童話だった関係もあり、
結果的に一番長く力を入れてきたのは、童話・児童文学でした。
これも付記してきたように、一切、児童文学を書かない、というつもりではありません。
9月末に応募した長編児童文学新人賞225枚が、
5/9刊行の『日本児童文学』で、落選が正式に決定する。
で、それを確認してから、もう一度だけその落選作を改稿して、ちゅうでん児童文学賞へ応募する。
これをもって、100枚以上の児童文学を書くことを打ち止めにしよう。
そう、固く誓おうと考えています。
でないと、またズルズルと「書きやすい児童文学」へ流れてしまいますから。
この場合の「書きやすさ」は、僕の中の【ストーリー展開の呪縛】とも深く関わっています。
それは、ストーリーを考えやすい、心地よさなんですね。
それがダメな原因の一つですから。
ストーリー展開は、キャラクターと世界観の桎梏・葛藤から生まれるものでなければ、
真に楽しめる奥深さを獲得しない。
「生きたシーン」の集まりで、結果的に構成されるような、真に正しいストーリー展開にはならない。
そう、ずっと感じてきました。
去年の9月末と、半年後の今とでは、小説・物語りへの理解と創作感覚が、
ずいぶん違っていると感じています。
特に、先日の小川洋子さんの講演会を拝聴して、その意をますます強くしました。
最後に、その世界観構造から照らす構成で、
長編児童文学作品を書き直して、一旦、打ち止めにしたいんですよ。
児童文学は、どこかで難解さへの制限をかけていますし、かけざるを得ない。
でも、僕の本質の一つは難解さや社会批判やらであることは、
現代詩で入選・入賞する作品がどれもそういった作品であることで、証明されています。
決して、それだけでいいと思ってませんし、「難解さ」そのものも検討する必要があります。
その点でも、一度、児童文学から離れないといけない。
’24年度も、短編の児童文学は書き続けます。
特に、以下の三つは。
角野栄子あたらしい童話大賞/森林のまち童話大賞/ニッサン童話と絵本のグランプリ
これら、短いものも世界観構造からの構成書きと、〈企み〉入れをしてみたいですし。
また、前に書いた尾崎美紀先生の童話教室を5月6月の2回受講して、10枚作品を提出します。
その刺激でまた変わるかな、と期待しています。
ああ、長くなったので、’24年度の戦略そのものは、明日書きます。