珍しく、古書店の紹介をします。
「ポラン堂古書店」さん。
場所は、阪急夙川駅のすぐ南(徒歩2分?)の、陸橋で繋がっている夙川グリーンタウン2階にあります。
ここの古書店のすごいところは、
「旅」とか「雨」とか「クリスマス」とかテーマごとに古書が並べてあります。
基本、絵本や文庫、詩集とかもありますが、
店主の女性の方の好みでセンスよく並べているのが、ひしひしと伝わってきます。
どうやら、同じように応援したくなる方がいるようで、
以下のページがあったりします。
今日、偶然、店主の女性と詳しく話をする機会があって、宮沢賢治がお好きだということで、
中原中也と賢治の関係について、しばし文学談義で盛り上がってしまいました。
で、欲しい小池昌代さんのある小説をさがしてもらうことになりました。
僕は、たまたま仕事の帰りに寄る形で、時々お邪魔しています。
今日はたまたまバイクで行ったので、その帰りに寄り道したのが偶然ですが、ちょっと朝ハプニングで通常通り電車で行ったら、寄らなかったと思います。
多分、本の趣味が一緒なのは並び方で想像しておりましたが、
ビビッと、なんかシンクロニシティの気配を強く感じてしまいました。
うまく言えないのですが。
シンクロニシティは、渦を巻くようにどどっとやってくるときが、僕の人生には何度かあって、
最近、結構、その渦の先端や尻尾を感じます。
変な言い方ですが、「来てるな」という感じで、霊媒師が霊を感じるような感じでしょうか。
シンクロニシティって、「伝染る」と僕は思っています。
こう、線香花火が消えるというか落ちる前に、他へ火種を移すように。
あと、急に話題が変わりますが、
中島敦の『山月記』あるじゃないですか、今日、ふと読み返していたら、
あれって、原稿用紙17,8枚しかないんですね。
教科書に載ってる時は、すごく長いと思ったのに、信じられない短さです。
他の中島敦の作品が短いから、そう誤解してたんですかね。
何度も読み返すと、例の〈ストーリー展開の呪縛〉の導き出すものとは、まるで違うことがわかる。
人狼なら、人虎の話なんて、ライトノベルか、異世界もので出てきそうな設定だけど、
ちゃんと純文学している、その訳を深く、深く考えておりました。
すると、見えてきたものがあったんですね。
主人公の虎になった李徴の目指した詩人と、本当の詩人との差もよくわかりました。
嘗て、自分がまさか詩人になるとは思っていなかったので、そのなる前とは、本当の詩人のニュアンスがまるで違っています。
その意味では、読み手がその変化する年齢ごとに読み方が変わる、優れた文学の証左だなと感じました。
これも、僕にとってのシンクロニシティとなりました。
【追記】
福島正実記念SF童話賞向け原稿ですが、
今朝、出発前に、
0.5枚だけ書きました。笑
仕事が本格的に始まり、
持ち帰り仕事やら、下準備をしていると、
こんなもんですよね。
つい、忘れてました。