今日から新しい職場へ。
そこは、同じ路線で降りて乗り継がなくていい。乗る方向は大阪方面で、前より近い駅で降りるから、ややこしい。
前の職場にも、週二回行くから、ぼーっとしてると乗り越してしまいそうだ。
さすがに今日のように、緊張してたら、ないけど、日常になると、失敗しかねない。
いくら、一時間前に行くつもりでも気をつけないと。
もう時間給だからね。
でも、準備が要るので、1時間以上は早く着くつもりでいる。
さて、文学と創作の話になりますが、
詩に興味のない人は知らないと思いますが、
’22年度の中原中也賞、今年.発表されたばかりのものは、
青柳菜摘さんの『そだつのをやめる』が受賞しました。
まだ、30代初めのお若い女性です。
僕は受賞直後に手に入れて少しずつ読んでいたのですが、
正直言って、詩篇が断片すぎて、意味がわからなかった。
何、これ? が初読の感想でした。
でも、選評が載った『ユリイカ 4月号』を手に入れて、
熟読すると、「あっ!」と理解できた。
全編が、いや、詩集自体が冒頭の序文からして、
一つの「物語」になってるんですね。
道理で、各詩篇を読んでも、ちんぷんかんぷんだった訳です。
しかも、焦点化されてる、詩の主となる視点は人間以外のものの、見方が混入している。
面白い!
こんな書き方が出来るんだ。
謎が解けると、凄く良さが浮かび上がってきます。
僕も次はこんな詩集にしたいな、としみじみ思いました。
逆に言うと、自分語りにこだわる近代詩的な詩人には絶対、書けない作品ですね。
詩の世界では、一般と違って、中原中也賞は初心者向けの、やや異端な位置付けだと理解しています。
残念ながら、玄人筋に評価される高く評価されるH氏賞は、一般的には全然、認知されていませんから。
この青柳さんの詩集が正統に評価されることを祈ってやみません。