とりあえず、出来ることをやる | 読書と、現代詩・小説創作、猫を愛する人たちへ送る。(32分の1の毎日の努力を綴る)

読書と、現代詩・小説創作、猫を愛する人たちへ送る。(32分の1の毎日の努力を綴る)

文学創作と大学通信等を書いています。【やりたい夢(小説家)がある1/2→夢を叶える努力をする1/4→完成作を応募(挑戦)する1/8→落選する1/16→落選しても諦めず・また努力・挑戦する1/32】(=日々、この1/32の努力を綴るブログです。笑)

小川未明文学賞120枚ですが、

現状、85枚の完結作はありますから、

とりあえず改稿出来ることを、〆切のぎりぎりまでやるつもりでいます。


昨日、手に入れた新たな目で読み直した、この85枚は全然、ダメだと感じました。

根本的にやり直そうとすれば、完全、書き直ししかない、と思い知っております。


ファンタジーなんですが、単に記号としての異界や魔法的なものがあるだけだな、と。

センス・オブ・ワンダーが感じられない。


今、単に悩んでいるんじゃなくて、たくさんの凡を読み直しながら、沈思黙考しています。




この、日本児童文学協会のアンソロジー・シリーズ、ここにない1冊を手に入れて、熟読したのですが、

その本だけ、全然、心に響かない作品群でした。

(おいおい)


ところが、ほかの、この3冊は面白い。

特に印象的な作品を順に挙げていく。

『さらに、物語は迷いこむ』では、内田麟太郎「怪盗こころどろぼう」。

はちゃめちゃだけど、なぜか納得させられる。そして、しんみりさせられる。

内田さんの絵本、何冊か読んだことがあるけど、こんなにしんみりしたことはなかった。

脱帽しました。


『やがて、物語は逆転する』では、廣嶋玲子「冷蔵庫をあけてはいけません」。

廣嶋さんの作品は何冊も読んでいるけど、エンタメ系の技がうますぎて、真似できないまま。

本作は、そんな馬鹿なと思いつつ、とても楽しめました。

これだけのアイデアで、ここまで楽しませるんだ、とこれも脱帽。


『やがて、物語は逆転する』では、純文学作家の三田誠広「転校生」。

あるあるの転校生ストーリーに、現代の学校カーストをモチーフした作品。

何気ない話であり、ありきたりの設定なのに、不思議にしんみりさせられて、ラストが心に残る。


どれもこれも、面白くて、確か、図書館の本で流し読みしたはずなんだけど、

(実は、今回も図書館本ですが、笑。

でも、じっくり読みました。そして、どれも中古本を注文してしまいました)

全然、わかってなかった。

たぶん、ストーリーを追うので必死だぅたんですね。


改めて、児童文学の素晴らしさを感じました。

たぶん、大人にとっては、児童文学って、ジャンルそのものがファンタジーなんですね。

ちょうど時代小説が、江戸というファンタジー世界の物語であるように、

子ども時代というファンタジー世界なんだな、と感じました。


現実にはあり得ないことが起きても違和感がない。

やってもやっても、進歩しない徒労感に挫折しそうになる時もありますが、

この素敵な世界に参画できる幸せを神さまに感謝しつつ、頑張ろうと今、思っております。