昨日は、Peatixによる三田文学主催の「新人賞、実際どんな小説がいいの?」のイベントに、
ZOOM参加しました。
織田作之助青春賞の選考委員三人、柏木治(関西大学名誉教授)、堂垣園江(作家)、吉村萬壱(作家)に加えて、三田文学編集部の岡英里奈さんが司会での鼎談でした。
なんと参加料は無料でした。
とても良かった。
三田文学に、織田作之助青春賞の選考会の報告と同趣旨のもののはずなんですが、
誌上に載るよりも面白かったです。
(多分、また「三田文学」誌上で、特集報告されるんでしょうが)
僕がメモ書きした、一部をここで披露します。発言をまとめています。
「(堂垣)タイトルは作品の顔。もう一つは読者への親切心。作品の紹介になっている。昔、長いタイトルが流行ってる時の、いいなあと思ったのは詩になっている。中身を見ても、納得できる。音読してもダメ。タイトルは視覚で入るから。すごく悩んでも、シンプルなもの。
もう一つは、最初からタイトルも決まってるもの、どーっと書いてても一緒に。
短編の場合は、大袈裟にしない方がいい。例えば、「人生」とか入れるのは。悩んだら、書き出しちゃう。簡易タイトルがそのままタイトルになる」
「(吉村)小説を書くのは好きじゃない。文字を書くのは好きだけど。日記を書くのは好きだけど。」
「(吉村)(応募作の)文体は一番、楽しみにしている。聞いたことがない声と同じように待っている。23歳やから完成していないはず」
「(堂垣)文体よりは、どう終わらせるかが大事。本能でやってる人がいたら、自作を読みたい、育てたいと思う。」
「(柏木)何を書いてるかよりも、どう光を当ててるか、どう切り込んでいるかが大事。」
「(堂垣)モチベーションが一番大事。それさえあれば、ばっと行ける。いかに書くかが、大事、読み返してしまう。読んで分析しちゃう。私は文体には重きおいていない。」
「(堂垣)小説の厚みを増すために読んでいると、きちんと読むと、膨らみが出る。その時代の、見えないものが見えてくる。嘘を書きたくない。ノンフィクションじゃないけど、匂いを書きたい。資料があるんであれば。」
僕は、数年間、コロナ前ですけど、年間、15-20ぐらい作家の講演会へ行ってました。
そこでの収穫と比べてでも、ベスト10に入る面白さでした。
岡さんの司会も、とても良かった。ご自身が小説を書くからですね。
鋭いツッコミ質問が、会話を広げてました。
(岡さんには、慶應の三田オープンカレッジで、詩の講座で僕が受講生としてお世話になりました。
とても素敵な方です。)
聞いた後、すごく小説を書きたくなりました。