昨日、toi books主催の芥川賞作家町屋良平さんと中原中也賞詩人井戸川射子さんのオンライン対談「小説が書かれるということ」に参加しました。
これが予想以上に素晴らしかった。
僕は、過去、おそらく文学系でリアルの講演会・対談・トークセッションに100以上は参加した経験があります。
年、15日とかの時もありましたから。
でも、その経験も含めて、最上級の出来栄えでした。
表題の「小説」の言葉だけでなく、詩に関するものも多くあって、両方書く人間には必須の対談だったな、と思いました。
(多分、アーガイブになっているので、お金を払えば、後からでも鑑賞できるんじゃないかな。)
井戸川さんには、同じ詩と小説の両方を書く者として、非常に期待して、その活躍をずっと応援していました。
同じ兵庫県の人間ですし。
今回、初めてお声や映像を見て、こんな人なんだと親近感を持ちました。
(よく出回っている写真より実際はとてもお美しくお綺麗な方でした。)
井戸川さんは、その中也賞詩集『する、されるユートピア』の散文詩からやがて、小説を書くんだろうな、と思っていましたが、
ちょっと前、初小説『ここはとても速い川』で野間文芸新人賞を受賞されたんですよね。
かたや、町屋良平さんはあまり読んだことがなくて、デビュー作をチラ見した程度でしたが、
とても詩に関心のある、かつ、すごく色々考えて小説を書かれて、かつ実際の書き方は天才系の自動書記なんですね。
作風は、純文学系青春小説のようですが、
詳しく分析するために、大量にあちこちへ注文してしまいました。
肝心のお二人の対談内容は、一言でいい表しにくいんです。
井戸川さんが「辛い時に詩を書いて、小説はいい本を読んだときに書きたくなります」
町屋さんが「自分が感動した時に、体温を上げて、カフェインを飲むと、世界が美しく見えるんで書けます」
みたいな趣旨のことをおっしゃってたんですが、
個々の文では分かりにくいんです。
僕個人は、プロットや構成やらに日々悩んでしたので、突発的な書き方でもいんだと非常に元気づけられた対談でした。
もう悩むよりも書いて、書きながら苦しむ方を選ぼうと背中を押してもらった気分です。
また、ちゃんと消化できたら、書きますね。