岸辺露伴は動かない(実写版) から、脚本の小林靖子さんと、演出の渡辺一貴さんの手腕 | 読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

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小説や詩の創作、猫また大学通信を書いています。Twitterは、atlan(筆名:竹之内稔)@atlan83837218 放送大学在学中。「第8回新しい詩の声」優秀賞を受賞。
 京都芸術大学の通信洋画&文芸コース卒業/慶應義塾大学通信卒業/東洋大通信卒業/放送大大学院の修士全科生修了。

三日連続で、NHKで、高橋一生主演実写ドラマ「岸辺露伴は動かない」をやっていた。

昨年末の放映の続きだけど、やっぱり期待を裏切らない出来栄えでした。

 

本作は、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品だけど、

マンガ家でありスタンド(超能力)使いでもある岸辺露伴の、

〈ヘブンズドア〉の、相手の思考内容を本にして読める特殊能力が、

実際のスタンドを原作通りの人型に描かずに、すましているから、

初見の人には何やらよくわからないホラー作品になっているだろうな、と思われる。

 

けど、無駄にCGを使わずに出来るから低予算で撮影できるんだろな、とも感じさせる。

原作の雰囲気を壊さずに、演出するのは、脚本の小林靖子さんと、演出の渡辺一貴さんの手腕だろうねえ。

 

(因みに、小林靖子さんは神戸出身の脚本家で、一度、神戸で講演会を生で聴いたことがあります。

数多くの特撮ものを書かれてますよね。ファンです。笑

「小林靖子という人物は、ストーリーがキャラクターの従属物だと思っている」と評さられるのが作風で、今作も岸辺露伴が生き生きとしています。

 

また、演出の渡辺一貴さんは、あの大河ドラマ「おんな城主 直虎」で演出担当し、

その際に高橋一生を起用していたからこその、この岸辺露伴オファーだったそうで、

これは今回、初めて知りました。)

 

 

 

口うるさいだろうジョジョラーを、僕も含めて、満足させる完成度はお見事でした。