三日連続で、NHKで、高橋一生主演実写ドラマ「岸辺露伴は動かない」をやっていた。
昨年末の放映の続きだけど、やっぱり期待を裏切らない出来栄えでした。
本作は、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品だけど、
マンガ家でありスタンド(超能力)使いでもある岸辺露伴の、
〈ヘブンズドア〉の、相手の思考内容を本にして読める特殊能力が、
実際のスタンドを原作通りの人型に描かずに、すましているから、
初見の人には何やらよくわからないホラー作品になっているだろうな、と思われる。
けど、無駄にCGを使わずに出来るから低予算で撮影できるんだろな、とも感じさせる。
原作の雰囲気を壊さずに、演出するのは、脚本の小林靖子さんと、演出の渡辺一貴さんの手腕だろうねえ。
(因みに、小林靖子さんは神戸出身の脚本家で、一度、神戸で講演会を生で聴いたことがあります。
数多くの特撮ものを書かれてますよね。ファンです。笑
「小林靖子という人物は、ストーリーがキャラクターの従属物だと思っている」と評さられるのが作風で、今作も岸辺露伴が生き生きとしています。
また、演出の渡辺一貴さんは、あの大河ドラマ「おんな城主 直虎」で演出担当し、
その際に高橋一生を起用していたからこその、この岸辺露伴オファーだったそうで、
これは今回、初めて知りました。)
口うるさいだろうジョジョラーを、僕も含めて、満足させる完成度はお見事でした。