基本、昨日の『〆切仕事術』と共通する考え語り、いかに効率よく自負にやる気を出させて、課題を短時間で合理的に処理していくかが、的確に述べられています。
昨日の『〆切仕事術』では、仕事(=書く作業)を細分化して、達成感を与えること。
素材を用意することで、ゼロから書くプレッシャーから解放されること。
などが書かれてありましたが、
この『超スピード文章術』では、
インタビュー先での視覚的な印象のメモ化による臨場感の大切さ、
日常的なメモの大切さと素材化などが説かれます。
何よりも、面白かったのは、
誰に向かって書いているのか、という意識と、
そこから生まれる「知らない知識をいきなり聞かされる相手」への《前提条件》を整えることの大切さです。
相手の知識や情報の理解度、何を面白いと感じるかを想定して書くための、
《相手主体の臨場感意識》でした。
確かに、詩の場合も、『現代詩手帖』などプロが読むのを前提にする場合と、
他の一般の詩のコンクールとは、自分で,分けて書いていました。
何よりももっと万人に向けて書かなければいけない商業小説へ、
全く相手への配慮無しに書いていたことに気付かされて、
とても勉強になりました。
また、その相手主体だからこその、書き出しに、平凡な「私」からは書かない、という宣言も非常に納得させられました。
これらの本をブログでご紹介頂いた「きゃーち」
さんに、改めて感謝の意を表したいと思います。