9年前を思い起こせば、童話の、たった原稿用紙3枚ほどを埋めるのに四苦八苦だった。
その頃、憧れたのは同じ兵庫県出身の児童文学作家の、岡田淳さん。
ある時、1時間以上並んで、サインを貰ったこともある。
圧倒的な才能の差を感じて、岡田淳さんの背中を遠くから仰ぎ見ていた。
もちろん、小説なんて、トンデモなかった。
会話は書けても、厳しい自分の批評眼で見たら、自殺したくなるレベルにあった。
自力での手探りの中、3年ほど経って少しマシになったときに、
京都造形芸術大学の文芸コースへ入学。
そこで、書き方を教えて貰ったというよりも、たくさんのヒントを頂いた。
正確には、方向性を示して貰って、自分なりの進む道が見えたと言った方がいいか。
だから、きっちりと最短の2年で卒業したけど、
卒業制作の小説作品は、今思うと赤面ものの、全くピント外れなものだ。
在学中や卒業の翌年の4年前に、新人賞によく投稿したけど、
それらも、今から見ると、勘違い作品ばかりだ。
この、4年間ずっと、ストーリーを考えてきた。
どう書くか、
そして、プロ作品はどう起承転結があるか、に着目してきた。
もちろん、それはある意味、間違いじゃない。
映画や、音楽などと同じ時間芸術の一つである小説には基本、起承転結がある。
しかし、それは結果であって、時間を停止出来ないように、
停止した構想から書き始める状況下での「真実」ではない。
きっと、そんなことを気にせずとも小説は書ける。
特にエンタメ系であれば。
スジ、ストーリー展開こそ生命だから。
でも、創作者でもあり、研究者でもある僕には、そこをきっちり納得しないと、先に行けないようだ。
だから、こそ今、納得した作品を作ろうと思う。
小説とは何か、の答えを含んだ書き方で。