マルタで生活する上で、マルタ語がわからずに困ることはほとんどありません。

例えば、去年のスクールバスのドライバーが英語がわからない人で困ったことがあったくらいです。

 

ずっとマルタに住むならマルタ語を学ぶのもアリなのかもしれませんが、

父親がマルタ人ならまだしも、マルタ語を学ぶよりまずは英語、

そして子供は日本人でもあるのですから、できれば日本語も理解し話せるようになってほしいと親は願っています。

 

現在の子供の日本語力はほぼゼロです。

「こんにち」や「ありがとう」はくらいは言えますが、発音が外国人が言う「コニチワー、アリガトー」です。

そのため、私達のどちらの母国語でもないマルタ語は無理に学ばせる必要はないのではと思いました。

そのキャパシティがあれば、日本語に使って欲しいです。

 

英語で授業を行うスクールに通っていても、マルタ人の子供もいますしいつもお願いしているベビーシッターさんもマルタ人なので、

その影響からか、ちょいちょいアクセントがマルタ語だったり、単語だけですがいきなりマルタ語を交えることもあります。

それは自然に身に着いたものなので、構わないですが本格的に学校で学ぶとなると、

混乱してしまうかもしれないと思いました。

そういうわけで、8月くらいまではマルタ語と宗教の授業は

スキップさせようということになっていました。

最終的には自分で選んでもらうのがベストだと思いますが、まだ難しい年齢です。

ここは親が選んで様子を見ることにしました。

 

宗教の授業もスキップさせようと思った理由は、ここカトリック国のマルタで宗教の授業と言うと、

その内容はカトリックの教義になるからです。

主人はヨーロッパの文化的なもので、幼児洗礼は受けていますが、無神論者だと自分で言っています。

私は恐らく日本人には一般的な、神社でもお寺でも訪れる機会があれば手を合わせ、

教会やモスクを訪れれば勝手に荘厳な気持ちになっているタイプです。

 

日本人だと同じような方も多いかもしれませんが、海外で自分の信仰の話をするのはとても難しいです。

何も信じていないわけではなく、例えば先祖を敬う気持ちはありますが、これといって特定する信仰はありません。

特定の宗教に属しているとは言えないため、そういう意味では主人と同じなのでしょうか。

そうはいっても無神論者と言い切れる自信もありません。。

 

とにかく、宗教は子供に自分で選んでもらいたいので、カトリックのみを学ぶ授業も受けさせないことに決めました。

世の中には色々な宗教があって、こういうことが信じられていて…という宗教一般のことが学べれる授業であれば、喜んで参加させたのですが。

 

特定の授業に出席しないという選択は、自分が小学生だったら考えも及びませんでした。

日本でも今の時代は、色々なバックグラウンドを持つ子供たちがひとつのクラスにいることも当たり前になって

いるようです。

選択制とはいえ、特定の授業に参加させないということに心配もありましたが、様子をみることにしました。