そうだ、海へ行こう!


そう思いたったことはありませんか?


でも、そう思い立ったところで……はて、どこへ行こうか?どこかいいところはないかな?って、なりますよね⁉︎
そんな時に思い出したい海が、今回、オレが訪ねてきた海


なのである



いつもならガッツリと釣りの予定を組む休日

少し肩の力を抜いて、のんびりと海を眺めよう、海を楽しもう、海、海、海、、、と思い立って、大好きな場所に出かけてきた


東京駅から総武線快速で千葉駅へ。そこから各駅停車の安房鴨川行きに乗り換えて、外房線をガタンゴトン、ガタンゴトン♪

田舎へ行けば行くほど、レールの継ぎ目が増えて、ガタンゴトン、ガタンゴトン♪

特急わかしおで行けばあっという間に着くんだけど、オレはこのガタンゴトン♪が好き


のんびり、行こうぜ




釣りでしばしば下車する大原駅を越えて、


勝浦、鵜原、その次の上総興津の駅で降りるとその海はある


あらかじめ申し上げておきマスが、ココは夏の海水浴場として大人気の海。のんびり、ゆるりとしたいなら、9月から6月に限りマス


上総興津の駅から10分も歩くと海が開ける

天然の白砂が広がる守谷海岸

たいてい、1人や2人、ルアーマンがキャストしている海岸
おそらくヒラメやシーバスがターゲットなのだろうが、キャストしているだけでも気分が良さそうだ



のんびりと足を進めつつ、海を眺め、道端の花を見つめ、空を仰ぐ


そうして海岸の一番東側の方へと進み、その少し手前で足を止める



民宿庄之助。ここが今回の旅の宿



海岸から少しばかりの坂を上ると信楽焼のタヌキが出迎えてくれる。玄関をガラガラっと開くと、たいてい若女将が奥の調理場からトコトコとやってきて、いらっしゃいませ、と迎えてくれる



昔ながらの佇まいで、部屋は階段を上がった二階にある

どの部屋もごく普通の民宿の和室。だからこそ、のんびりできる



ゴロン


ゴロン


ふーーーーーーーーっ


このゴロンゴロンが、オレの楽しみのひとつ



お風呂は一階にあって、湯船は足を思いっきり伸ばしても届かない。息子2人と入ってもまだまだのんびりできそうな広さを眺めつつ、ひとりその湯船にチャプンと浸かっていると、一人で来たことをなんだか申し訳なく思う


風呂上がりにふらりと外へ出てみると、お日様がちょうど民宿庄之助の小坂の真正面へと沈もうとしていた


海岸にあるこのコンクリートの上で呑む缶ビールは、オレにとって世界で一番おいしい缶ビール


そうそう、近所に缶ビールは売ってないから、クールバッグに一本詰めていくといい


そうすれば、ココでのんびりと世界で一番おいしい缶ビールが飲める




さー、晩飯の時間だ


サザエの壷焼きは、なんべんも食べたことがあるのだけれど、民宿庄之助のサザエの壷焼きはなぜかひと味違う


なにか調味料を加えているのかと若女将にたずねると、醤油しか使っていないと笑う


うーむ、旨い!今日も抜群に旨い‼︎



この日は、海老網に掛かったクロッポカサゴに勝浦産のカジキやカツオを盛り付けたお造り



クロッポカサゴ?

どんな魚なのかはご想像におまかせするとしてクロッポカサゴという、このほっこりとした呼び方をオレはたいそう気に入っている
淡白なのに甘みがあって、すこぶる旨いのだ




民宿庄之助は、海士漁と海老網漁をこなす漁師宿。予算に応じて舟盛りなどの特別料理を追加することや伊勢海老、アワビの一品料理も頼むことができる。伊勢海老は夏から春の海老網シーズン、アワビはおおむね夏の海士漁シーズンにオーダーできる
荒海に揉まれた勝浦の磯から秋葉庄之助船長が獲ってくるアワビや伊勢海老。民宿庄之助に出かけたら、必ずや食べたい海の幸である




泊まりに出かけたその日はとてもいい天気だったけれども、2日目はどんよりとした曇り空だった

それでも、ふらりと海岸を散歩していると素敵な場所があちこちにあって……のーんびり




海のある景色は、本当に素晴らしいね

人が作った人工物と海がコラボレーションした景色が、オレは結構好きだったりする




民宿庄之助を家族と共に切り盛りするかたわら、釣り船第五庄之助丸の船長でもある秋葉庄之助船長


第五庄之助丸は、初めて乗船した時に、ハッと驚かされるような気付きが山ほどあった釣り船。乗るたびにオレのハートをギュッとつかむ


今の時期はヒラメがメインで、要望があればヤリイカにも。春からはマダイを狙ったカモシ釣りをメインに出船して、アワビ漁が始まるとそれが終わる秋まで遊漁船は一時休船となる


ゆるりと旅に出かけ民宿庄之助に泊まるもよし、外房の海へ沖釣りを楽しみに第五庄之助丸へ乗船するもよし


オレはひとまず、家族で旅に出かける予定だ


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