若い頃、私はバックパックひとつで貧乏旅行を楽しんでいた。🎒
お金はなくても体力はあった。
多少の不便さも旅の一部だった。
あの頃にしかできない旅であり、それはそれで十分に楽しかった。
今は、あの頃のような体力はない。
長時間移動の疲れは残るし、タイトなスケジュールは好まない。
快適さへの優先順位も上がった。
けれど、その代わりに手に入った自由もある。
若い頃に比べれば経済的なゆとりがあり、閉経後の身体的な気楽さもある。
温泉へ行く時期を生理周期に合わせて考えなくていい。
会社の休暇日程に縛られず、混雑を避けたオフシーズンに、安い航空券やホテルを選んで出かけることもできる。
それは、若さとは別の豊かさだと思っている。
もちろん、こんな時間がいつまでも続くわけではないけれど。
体力も年齢も、変化していくし…
仕事から解放され、後期高齢者になるまでのこの時間は、人生から贈られたありがたい時間だ。⌛
こんな時間が来ることを、私はずっと前からぼんやり思い描いていた。
仕事を終えたあと、自由になった時間をどう使いたいか。
その問いは、忙しい日々のなかでも、心のどこかにあった。
具体的なプランは描けなかった。
けれど、仕事の役割や親の役割から解放されたら、どんな時間を過ごしたいのか。
その問いとともに、私は生きてきた。
閉経によって身体の制約がひとつ減り、
定年によって時間の制約が減った。
そのとき私は、旅に出やすい季節に入ったのだと気づいた。
本日もお読みいただきありがとうございました。

