退職後減ると予想していたことのひとつは、居場所だ。

 

今年の1月までは、平日の9時から18時まで勤務し、会社の仲間やクライアントに囲まれて過ごしてきた。それは、相手の期待に応える時間でもあり、学びあいの時間でもあり、楽しい時間でもあり、時にストレスを感じる時間でもあった。働く時間は、起きている時間の半分以上を占める時間だが、手放すことに不安も恐怖もなく、全く悔いを感じていない。

 

今は、自分の居場所をオンラインとオフラインの世界に育てている。そのうちの一つが、京都在住のライターの方が開設しているオンラインサロンである。参加者のほんどが、ライター経験者で、私のような未経験者はほとんどいない。参加条件にライター経験は含まれていなかったことと、むしろ未経験歓迎と書かれていたので、軽い気持ちで参加してみた。

 

オンラインサロンでは、毎月2回もくもくブログを書く会と称し、カメラとマイクをオフにし、25分間集中して書く時間がある。書いたら参加者同士で文章を読みあい、フィードバックをする。


やってみたら面白いかもという軽い気持ちでブログのアカウントを開設した。最初は中々書けなかったが、オンラインサロンに参加したことが私の背中を押し、ブログ継続を後押ししている。

 

何を書いたらいいのか、ネタに困る日もあるが、書き続けると、自分の内側がよくわかる。自分のことは客観視できていると思っていたが、もっと解像度が高くなってきた。何が好きで何が得意、何が嫌いで苦手なのか、理解の奥行きが出てきた。よくわかると、これからどんな人生を送りたいのか、未来を描きやすい。

 

たまたま、入ったサロンだが、知らない人に出会うことは、知らない自分に出会うことでもある。ライターは取材もするので、今まで訊かれなかったことを訊かれたり、ダメと思っていた点を、新鮮な視点で見られたり。自分を立体感に知れば知るほど、自分の愛しみ方がわかる。


居心地のいい場所にいると、ご機嫌でいられる。お金のかからない心の満たし方だ。


本日もお読みいただきありがとうございました。