上高地で宿泊しているのは、上高地帝国ホテルだ。
山小屋風の外観に落ち着いた客室。
派手さはないが、時間がゆっくり流れるような空間だ。
米系ホテルのように、カードキーをレセプションで預かり、自分で部屋を開けることはなく、ベルボーイが部屋まで案内してくれる昔ながらのサービスだ。
到着すると、スタッフがエントランスで出迎えてくれた。
効率を重視するホテルでは、なかなかの見られない光景だ。
もちろん宿泊料金もそれなりではあるが、こうした細やかな心遣いに触れると嬉しくなる。
夕方になると、ロビーのマントルピースに薪がくべられ、炎を見ながらゆったり過ごす時間が始まる。
そんな空間を身を置いていると、不思議と気持ちまでゆるみ、日常の慌ただしさを忘れてしまう。
たまには上質のしつらえと丁寧なおもてなしに委ねるのも悪くない。
ほんのひととき、マダムになった気分を味わえた。
本日もお読みいただきありがとうございました。














