アトリエことらができた時に、初めて生まれたシリーズが「旅するマリア」
 
モチーフとなったのは、有名な「奇跡のメダイユ」
まだ語り得ぬものがあったのではないかと筆を執ります。
 
きっかけは昨年のクリスマス
「家族のみんなへ」とたくさんの香油(天然石の香水瓶)をお求めくださった、聡い方が
 
「この世界中から集めたメダイのストーリーを、まだ語っていないんじゃない?」
と仰ってくださったのが、きっかけでした。
 
 
 
約10年前、ドイツの大学で美学美術史を学んでいた頃、世界で一番大切な人と一生のお別れをし
 
抜け殻になった私が研究対象に選んだのは
とあるスイスの画家の連作についてでした。
 
海の上に浮かぶ島の上に、墳墓とも聖堂ともとれる建物が建ち、絵の中には様々な象徴が散りばめられている
 
魂の行く末、来る方を静かに描き出す『死の島』と呼ばれるシリーズです。
 
 
世界中に散らばった『死の島』をこの目で見てこよう
 
ヨーロッパ中の美術館を全部回って、教会や聖堂や、ユダヤ教、カトリック、正教会、プロテスタント、全ての宗派の墓という墓の全てをこの目に焼き付けて
 
作品のモデルになったと言われている
フィレンツェの英国墓地や、フィエゾレの糸杉
ヴェネツィアの墓場島サンミケーレ島
 
ヨーロッパ中のあらゆる墓地に彫られたモティーフを図像学的に解析して、論文に纏めよう
 
そしてそれを大切な人の墓前に捧げよう
 
と心に決めて、ヨーロッパ大陸の全ての美術館と教会を巡る旅に出ました。
 
今、SHOPに並べているお品物は
 
パリの奇跡のメダイユ教会でいただいたメダイ
 
ローマ教皇が統治するカトリックの総本山バチカン市国で求めた十字架
 
ヴェネツィアのガラス細工で作られたモザイク
 
 
天然石の香水瓶と共鳴したものは
 
旅する香油とセットでお目見えしておりますが
 
取り外してペンダントとしてお召しいただくこともできます。
 
望まれた方のお手元に届きますように。
 
たくさんの感謝の気持ちをこめまして🍀