7月雑多。


自宅深夜の2時3時の丑三つ時。
ボー、と船の汽笛。
小さな漁港なら近場にあるけど、そんなデカい船通らんよ、【ふなのりのほね】を手にした覚えはなえね。

人のいない地下、ポッと青い火玉が三つ。
寒く、喉も渇き、高温多湿が助かった記憶。

黒いネズミのような影が走る、影だけ。

紫雲の明るい夜に、周りの建物から、ポッポッと黒い丸が、浮いてくる、マックロクロスケみたいな奴がたくさん。
厭な感じは無し。

夜中、自部屋にリズミカルなドラムの叩く音。
水木先生の南方妖怪?
でも、イメージなら「裏世界ピクニック」のラブホテル女子会に出てきた奴………裸で踊りはしなかった…….。
霊的なのはリズムが取れないとあったけど、明らかノってた。
怖いよりは楽しげな音やった。
タムタム思い出したわ。

丑三つ時玄関のチャイムが、ピンポーン、ピンポーンピンポーンと3回鳴る。
人でも怪現象でも御免だね、怖い、無視する。



8月、雑多。

商店街のアーケードの上。
鬼太郎を3人ぐらい運べそうな数のカラスが停まっていた。

警備員のおっちゃんから、透き通る虎が視える。

真夏、蝉時雨の中イノシシの影を視る、影だけ。
影だけでイノシシと分かるのは分からない。

真夏の一本道。
前から黒いコートを羽織った人が来る。
ヤバイと感じ下を向いたが、チロリと目線を上げると誰も居なかった。
くっきりと視える。
時空のおっさん?

同じパターンで消えた、中肉中背の男。
日の丸Tシャツに日の丸鉢巻きの愛国者。
パンチが効きすぎてる………。

自室の前の感知式の灯りが灯る。
確認しないよー。
視ない方が怖い?

夕方、犬っぽい黒い影が二匹。
影っぽい闇というか。

9月、雑多。

夜、エアコンつけるほどでも無いので窓を開ける。

「みゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅ」

ウルトラセブンの宇宙人でも出た?
ていう音がしたけど、暑いのでそのままにした。

本屋の文庫本のコーナーから桃の香り。
長らく食べてないが非常に美味そうな匂いだった。

女子高生2人組。
ケラケラケラと笑うも聴いていて愉快な気持ちになる。
夏の終わりとはいえ黒いパーカーをすっぽり被って、ニタリと笑う婆さん。
両者共に、視えてんだか見えてんだかハッキリとしない。

ベトナム道祖神代替わり。
青年から猿に代わる。
調べる。
女大好き、あんまり良くない。
別口で、神の使い、神猿(まさる)→魔が去る、勝る。
勝ち運、魔除けの意味あり。

久しぶりのカラーの夢。
青一色の夜の山。
子供の頃に育った山で友人と喋って散歩していた。





死神、三度目再来。
9月。

仕事中、後ろから寂しげな声を掛けられる。
振り返るも何も視えず、不審者になる。
美少女の儚げな声、だがヤローの死神だと感知。
化けてなすった、黒い影はなかったけど、何故か分かる。
死神って化けるの?
調べる。
化けるらしいw
あと、神の使いで魂を冥府へ誘う案内人で、魂が悪霊化しないようにするためだと。
まぁ、溜まってるけどね。


9月。
片輪車。

帰宅中の夜。
 家の路地の手前、目の前に片輪の赤い車がひとつ

こちらへ進んできた。

 一目視て、尋常では無かったので
蛇眼で睨み付けるとソレは動きを止め、(良かった効いた )ほどなくして片輪は消えた。
 調べる。

燃える車輪が一つ、その真ん中に凄い形相の男の顔。
とあるが、顔は分からんかった。
だって縦で、此方にコロコロと転がるんだもの。
真ん中は視えないよ。
えー、視た人を祟る。
噂をしても祟る。
だから札として詩をコピペ。

「罪科は我にこそあれ小車の
やるかたわかぬ子をばかくしそ 」

一応、お守りも兼ねてこの句を写しときますね。
俺は子供おらんねんけど、一応。
ヤベー気配やったから。

輪入道?片輪車?
京都か?滋賀か ?
とにかくその赤い車は、火が消えるように消えた。厄災の元かよ

払って正解。



9月。
えんらえんら。


──ゆらゆらゆらゆらゆらゆらり


禁煙して3年は経つけど煙草の煙ってこんな感じやったよな………美しい白い筋が部屋の中をたゆたう。
窓も閉めきって風も無いのに、ゆらゆらと。
視るのは2回目?
相変わらず綺麗で見惚れた。
害意は無いのは分かっているけど、調べる。
煙に宿った精霊。
顔も浮かぶ?
視えんかった……..
視える人は心の美しい人!?
照れるね………どうも。


少年道士、2回目。
9月。

前回のガンダムのプリントの背中に薄いバッグは代わって、 今回は化物語の八九寺みたいな、めちゃデカいリュックサック(色思い出せない) 
余りにデカすぎて不釣り合いで、その矮躯で支えれてるのが少し不思議。 
八九寺のオマージュだろうか?
 そして、脚だ。
 少年の脚にしては太く、筋肉質ではない成人の女のような脚だ。
実は女の子だったのか?
奇異に映ったのは、 太い太ももに比べて足先は少年サイズだ。
 そして雨は降っていないのに、短い水色のゴム靴を履いていた。
姿も格好もだいぶ違うのだが、小学生の姿でも堂々とした風格だけであの時の道士少年だと感じた(いつもの何故か分かる奴) 
今日は指の法陣はしていなかった。
 母親も一緒に見ていたから化生では無い。 
ただし、婆ちゃんと一緒に視たミズムシの時と同じなら(フォリアドゥ)人では無いのかも。
周りの人は奇異に見てなかった。
風格で有り難みあったから悪いモノじゃないんだろう。
調べるも該当なし。


10月、雑多。

近所。
バイクを乗る男。
瞬き一つすると、男は消えてバイクは自転車に変わった。

呼んでみる。
青い蛇が視えた。

電気を点けるも暗い。
丑三つ時に、拍子木の音、蝉の鳴く音、賑やか。

近所、夜にロボット?ロケット?
艶艶とした黒光りするモノを視る。
消えた、ジャンルが違うけど調べる。
メカオロチ?
知らん。

右眼の端に、赤、黄色、細い蟲のようなモノがニョロリとする。
無視。
 

天井下がり。
10月。

地下で上から影が、ヌロローンという感じで。
これ、そうやな。

お稲荷さん。
10月。

祭りの夜、狐のお面をした白装束の少年が視えた。
もう一度視ると、姿を変えて燃えるような赤い色した
綺麗な狐が駆けて消えていった。


11月、雑多。

前にバイクに視えた自転車が、今度は婆さんに視えた。
九十九神?
消えて自転車に戻る。

商店街、蛙の群れが視える。
周りの反応が無いので、そうなんだろう、ただサイズは普通の小っさいやつ。
妖怪のはデカいよね。

自転車が婆さんに、視える。
前の婆さんだ。
悪霊つー厭な気配じゃないし、残留思念?
九十九神?

夜、明かりは点けてないのに明るい。
妖精さんの気配。
「人類は衰退しました」のイメージやね。

ドアノブを捻ると引っ張られる。
ドアの向こうには誰も居なかった。

山の怪。
11月。

ぼやん、ぼやん、音がする。
 猿の鳴く声、昼の祭りのような大騒ぎ。
 ポーン、ポーン。
 静かになったら今度は、ぐぉん、ぐぉん、といつもの重波。 
処置すれば、ザザザ………!と川のせせらぎに変わる。

せせらぎに合わせるように、森の獣の声がアチラコチラで騒ぐ。 
密林のような体を成してきた。
聞き耳を立てれば、 車のマフラーの掠れた音に戻る。

今日は一様変幻の音。
 キャンプを張って、外が騒がしく、様子を見に外に出なければいいという、山の怪の話しを思い出した。
 一応町の中やけど。

12月、雑多。

前から子鹿が歩いてくる。
んな訳ないから、視えてんだろうと変化を待つ。
ランドセルを背負った小学生でした。

昼間。
ブブゼラのような音が鳴り響く。

アポカリプスサウンド?
夜中、地の底をドンドンと打つ音がする。
鎮魂歌を流すと静かになった。

後ろでドアの開く音がして振り向くも誰も居ない。
この地下で2回目。

ただいまと帰ると、仏壇からチーンとなる音。
自分で鳴らした?

夜中、遠くでカンガルーが鳴いている。
カンガルーの鳴き声は知らないけど、そうなんだろう。

冬なのにHOTが無い裏世界自販機。
この辺で、ブラックドッグが出た。


鵺、2回目。
12月。

アオサギを近くの漁港で見た事があり鳴き声も知っているが、アオサギに似ているも少し違い、人の声が混じったような獣のようで鳥の声と判ずる。
調べる。
「ヒョーヒョー」と鳴くトラツグミが 鵺らしい。
違うじゃんw
なら、アレは何?
鳴く直前までの澱んだ空気が、静謐な空気に変わったけど………良い奴?