少年道士。

2月。
背中に初代ガンダムのイラストが入ったバッグを背負った少年、小学校高学年といったところ。
オタクのようで、坊ちゃん刈りに眼鏡。
ちょっと毛色の良さが隠しきれていない感じがした。
 そして居酒屋の前で、指を──ピロピロピロ、としていた。
呪術だろうか………でもこのナリだと、悪さというよりは結界を張ってくれていた──の方がまだ見える。
これは 現実(じゃなくても、そう視えるから言い切れない)


カフェオレと幽霊。
2月。

家の近くの自販機にて。
この自販機は今は撤去された。
冬でもアイスコーヒー売ってるから重宝していた。
そこで、若い男がアイスコーヒーを買ってモタモタと取り出していた。
男が去った後、自分もアイスコーヒーを買い往来二出ると男は消えていた。
隠れ場所も無い一本道。
忍者?未来人?幽霊にしとこう………ハルヒじゃないんだから。
(視え方は完全に普通の人)




鵺。
2月。

初鵺。
とっぷり更けた深夜の2時を回った頃。
丑三つ時と言った方が雰囲気あるか。
いつもは五月蠅いご近所さんも珍しく静かで良い夜。
しかし、静けさを破る鳥の鳴き声が響き渡った。
字で書くと、「ょえっ ょえっ」
え、に濁音がつくだろうか?
小さい頃は山育ちだったけど、初めて聞く鳥の声。
鳥と認識したのは、それが1番近い………姿も見てないけども、ああ、だけども羽ばたく音は美しかった。
しかし鳴き声は、世にも変な鳴き声だった。



死神、再来。
2月。

駅前の本屋さんで。
 非常に距離が近かった。
陰キャとタイトルしたけど、ホントに影だしな。
小説の棚を見てたら横目に薄らと影、意識したら影は濃いくなっていき、大体の人型。
真横、近い、中々消えない、退散した。
枕元じゃないから2回目でもノーカンだろと高を括っていたけども、それでも気分の良いもんじゃない。
手をひらひらとしてbye-bye(他人が見たら奇行)
彼氏と称したが、この死神は何故か男との認識。


歩術。
3月。


ボックスステップ──としか知らない。
ダンスの練習としてはいささか簡単なステップであるし、そんなに一心不乱にやるほどのものかね?
それを、電車の中で人目を気にせず若いサラリーマンがやっていた(見ていたのは俺だけ、なら変だ、視たのか?判別不能)
まぁ、呪い染みてて気味が悪かった。



ブラックドック。
3月。


姪っ子の通う幼稚園の前で遭遇。
非常に危機感があった。
この黒獣と片輪車は即座に危険を感じた。
赤い目、黒い毛並み、そのまんまやったな。
調べると、イギリスに伝わる不吉の象徴。
車道を横切って消えていった。
これは祓えたか分からず。
この場所でまた違う現象あり。




駐輪場の主。
3月。

シルエットは、ヨボヨボのヒョロヒョロ。
爺さんと感じる。
くっきり視えない、たまに世話になる駐輪場だし差し入れにカフェオレを供えようとすると、なんだか不機嫌になった。
そう感じた、見えないもんだから感情は分かりやすいのか?
影が濃いくもなったんだけど………コーヒーの趣味は合わなかったようだ、退散。



ベトナム道祖神。
3月。

前より若いイケメン男がいた。
美しくも儚い美男子。
マンションの新しい守護者だろう。


雑多。
3月。

赤い少年、結構ハッキリと視えて赤い服を全身に纏い、ただ頭も真っ赤だったので、人では無い。
後ろから追い抜かされたので(スピードも人じゃねぇ)
顔は視えず。

バカップル幽霊…………ええ、女×女のバカップルでした。
両名ともイイオンナでした。
ハッキリと視えて消えていった。
若いOL2人組、………これ同じ組やろか?
もっかい違う場所で視るんやけど、これも若いOL2人組のイケイケカップルやった(地縛霊じゃないのか)
幸せそうに、豪快に2人で笑ってたよ。


軽やかにしなやかに
この世界の何処にも囚われてなくて
何処にでも行けそうで

トクヲツム先生の一節を添えて置きます。
(あの幸せそうな馬鹿笑いに、供養というのは野暮やなと)


ロシアン術者、飯を食ってると白人が指をピロピロとしていた。
いつかの少年道士のやっていた結界を作る呪い。
でも、ショタに比べて胡散臭かったので否定。
ありゃ、呪いやってんだアイツ。



足元を見上げると消えた娘。
3月。

職場のよく喋る女の子の足元が見えた。
顔を上げて挨拶しようとしたが、その足が消えた。
もちろん姿無し。
残像か…………生き霊?



エアポケット。
3月。

祝日の昼の電車内。
スマホを見ていて顔を上げると一人だった。
嘘だろう?
さっき一杯いたじゃない。
流石にビビる、夜の街道とかじゃねえんだぞ?
十三階段、空間制作者の一里塚木の実さんの仕事?
(きさらぎ駅の方が 怖いね………)
この状況、酷く珍しいだけなんだろうけど不気味だ。

やがて降りる駅が近づいてくる。
すると、誰も居ないのに

「ウワーーーーーー!!!!」

大歓声が聞こえてきて…………今日の仕事はやれそうだ…………ノリノリで電車を降りたよ……….(普通の駅でした)
こっちが怪。


コボルト。
3月。

温い雨が降る夜。
3匹の小さな黒い陰。
小学生低学年の子供ぐらいの背丈。
ハッキリとは視えない、影だけ。
そこまででは無いけども、余りいい気はしない。
スルーした。


スーパー、兄妹と感じた。
3月。

近所のスーパーで、自動のレジで会計をしようと下を向いて財布の小銭を漁っていたら、ドン、と肩がぶつかった。
「おっと失礼」
そちらを見たら誰も居ない。
レジのおばちゃんが変な顔をしていた。
バツが悪く、早く会計しようとすると今度は後ろから服の裾を摘ままれた。
(あんまからかうなよ………)
ぶつかったのはお兄ちゃんで、摘まんだのは妹ってとこか。
視えてないけど、そう捉えた。
ちなみに、このスーパーになんか居ると職場の霊感パートおばちゃんが言ってて、一致。
でも邪気は無かった。


牡丹灯籠。
3月というかしょっちゅう。

カラカラカラと深夜にお年寄りが使う手押し車の車輪の音。
牡丹灯籠と例えてみた、だから窓を開けて確認しようなどとは思わない。
視てないけども、お婆ちゃんと想定している。
(深夜に手押し車を押してる婆さんの絵もおかしいけど)


寝てる酔っ払い幽霊。
4月。

夜の街道で。
酔っ払いが歩道で寝ている、モゾモゾしている………道を変えるかと思っていると、スッと消えた。
「死んでまで道端で泥酔せんでもええやろ」
手を合わせるのを忘れていたので、書いている今祈っといた。


重波。

2024年の最近は落ち着いた。
けど2023年までは夜中かなりあった。
頭に響いて眠り難かった。
イヤホンをして音楽を流していればマシに思えた。

雑多。
4月。

通勤途中の若きサラリーマンの拳から光の帯が発射。
思わず避けて、無事不審者になる。
(波動拳というよりは、ライトニングボルト)

黒い小さな影が4体。
いつかのコボルト、無視。


水のお囃子。

場所を問わず出る。
心地良い、水の飛び散る音。
リズム感があって、お囃子のように聞こえる。
非常に癒される。

玄関に、黒い影。
若干、黒いものを感じたので眼を飛ばしとく。
雨が降っていて、庇だけ貸してやった。


 女郎蜘蛛。
4月。

 地下で上から白いワタのような蜘蛛の糸のようなものが降っている。
避けながら歩くと、目の前のお婆さんからその白いものは出ていた。
邪気は感じない。
ケサランパサラン?分からん。
でも誰も何も言わないから、俺だけ視えてたんだろな。


雑多。
5月。

職場のコロナにかかってから声の出ないはずの女の子の美声が聞こえる。
めっちゃ綺麗な声で、 本人不在。

ロダンの考える人が視える。
害は無さそう。
学校の怪談でありそうなネタ。

激しく降る雨の中、走る音。
後のターボ婆さんか。

月が二つ重なるように視える。
太古に跳んだか、火星か、白内障か………。

電車内で鶏が鳴いた。


6月。
人が花になる。

仕事帰りの夜の商店街を歩いていて、街灯の下で中年のサラリーマンとすれ違う。
違和感を感じ後ろを見るとサラリーマンは居ない。
そこには見たこともないような綺麗な花が咲いていた。
もっとよく見てみたい………近づいて目を凝らして視てみると………枯れた雑草だった。
そして、サラリーマンの通り過ぎた場所に花壇があった。
少し不気味だった。



雑多。
6月。

ロングの黒髪のOLさん。
その艶艶とした黒髪から赤い光。
怒ってるのか………?
そんな気配は無いけど………自信ない。

死神、陰キャ、再来。
何処かは忘れるも、外の日中やったと思う、相変わらず暗かった。


瓢箪小僧。
 6月。

午後の昼下がり。
天気も悪くなく明るい中でのこと。
質屋さんの前で大きな瓢箪が視えて消えた。
調べると、人を驚かし、悪霊が憑きやすい。
んー、でも厭な気配は無かったな。


朝早く、サラリーマンの拳から光の帯
黒い陰が4体
家で水音のお囃子、妖精さんのイメージ
内緒話をする3人の小人
雨の中、赤い隼が飛ぶ
パーカーを羽織った男から、踏み切りの遮断機が視える
地下でお婆さんの背中から白いキノコが放出、降ってくる
家の門扉に黒い陰。雨宿りの許可。敷居は跨がせない。寂しそう。
先祖の大声援、病床のオヤジさんに祈祷。
重なるように双月。
喉の調子の悪いあの娘の綺麗な声がはっきりと空耳。
心地好い耳を撫でるような波音。母が、雨の音と勘違い
考える人。
青い八尺殿、青い木、海岸にて、
赤い少年、地下
慰めてくれる猫さん、夜雨の中、散歩する何か
枯れ尾花。人とすれ違う、見たこと無い綺麗な花、近づくと、雑草。
ひょうたん型の大きな影。瓢箪小僧。人の形ではなかった。
物干し竿にフクロウ。たたりもっけ。供養。
くびを斬られたアンデッド。
小銭の音はすれど、見えない。
道士、ムチムチの足。
服汚れる。
道士
八尺殿(青)
ベトナム道祖神
八尺殿(白)
ベトベトさん
狛犬
狐火
怪火
八尺殿(黒)