みなさん こんにちわ
さて、世は電動化時代、電動王に(略
そんな時代なので省電力化がなにかと進んでいってますね。
家庭用の照明もLEDが多くなり、また交換用電球も安価になってきたので当たり前になりつつあります。
価格が下がると効果によるコストメリットも出しやすいわけで。
我が家も95%LED化は終了。
明らかに電気使用料が減るわけです。
‥が、冬はホットカーペット新調し、ガンガンに使ったのでプラマイゼロです(笑
「あるある」ですね。
世の自動車についてもいわゆる「電球」が少なくなってます。
これは交換サイクルの問題もあるんですが、何より意匠性の差・・が最近効いている様子ですね。
ガソリン車の場合は発電しているので電力消費が大きい電球でも良いというような言い方もあるわけですが、
客観的に見て、視認性の差が出るのでLEDのほうが有用性が高いとも言えるわけで、
その意味でも商用車以外はLED化が進んできていますね。
で、ヘッドライトについてはハロゲンかLEDか?・・となってきてます。
いっとき多かったHID(キセノン)がほぼ無くなってます。
これの理由ご存知でしょうか?
耐候性を評価するような対象を作っているメーカーに属している方はすぐにわかりますよね。
キセノンランプはカーボンアークやメタハラなどと同様に促進耐候性試験機に使われています。
どういうことかというと、塗装類やプラスチックなどは太陽光・雨・温度変化に長時間さらされると、
変色したり劣化でボロボロになったり硬化したりするわけです。
それを人工的に再現するためにこれらの人工光源を太陽光の代わりに使い促進試験をするわけです。
つまり、強い紫外線が出ています。
紫外線といえば何を思います?
まぁ、一般的には日焼けでしょうね。
ちなみによく車内で太陽の日が強くて暑く感じるのは赤外線のほうですので、ご注意を。
その紫外線の人体への影響はそれ以外にも視力の低下や皮膚ガンなどがあります。
そんな紫外線、波長で種類わけされてます。
UV-A (315-400 nm)
大気による吸収をあまり受けずに地表に到達。生物に与える影響はUV-Bと比較すると小さい。
太陽からの日射にしめる割合は数%程度。
UV-B (280-315 nm)
成層圏オゾンにより大部分が吸収され、残りが地表に到達。生物に大きな影響を与えます。
太陽からの日射にしめる割合は0.1%程度。
UV-C (100-280 nm)
成層圏及びそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって全て吸収され、地表には到達しません。
このような感じです。
光には波長があるってことですね。
われわれが見えてるのはこの「可視光線」です。
光源によって物の色が違って見えるのもこの波長の違いによるものです。
あとその物が波長を吸収したりもするので、その結果見え方が違うこともありますね。
カーボン(黒)は赤外を吸収しますよね? そういうことです。
はい、で、自動車のキセノンヘッドライト 、これも例外なくキセノンなので紫外線が出てます。
その波長の範囲を明確に出してるメーカーはないと思いますが、中心波長はUV-Aの範囲でしょう。
もちろんUV-Bまで含んでいるでしょう。
ちなみに自動車のマイクロディスチャージランプは通電後短時間で最高強度の紫外線を出します。
尚、UV-BとCは殺菌ランプとかで使われるタイプ。
もちろん人体への影響は比較的大きいですね。
殺菌といえばコロナウイルスでも対応で何かと使われてますよね。
アルコールとかも使われますが、あれって溶剤ですからね。
人体への影響ありすし、脱脂するので物への影響ありますよね。
つまり、メリットデメリットがそれぞれあるわけです。
話を戻そう。
ここまで書けば、キセノンヘッドライト が無くなった理由はわかりますよね?
ええ、含んでいる水銀です(笑
※一部除く
水銀体温計/血圧計がなくなったのと同様。
水銀は有害な物質でもあり環境に排出されると大気や水を通じて全世界を循環、
健康被害や環境汚染をもたらすおそれがあります。
それも理由の一つ。
そして上に書いた「照射対象を劣化させる」=「ヘッドライトレンズの劣化」や
視力に対しての影響などなどなどなど。
そしてLEDの台頭により優位性を失っていった・・
で、無くなっていったわけですね。
またLEDも初期は暗かったわけですがその後レンズで集束させて光量を確保するのが主流になっています。
これであれば拡散性がないLEDの光を分散、コントロールでき、
またマトリックスやマルチビームのように機能性を高く付与できます。
上下左右の首振りだけしかできないものよりも都合がいいので必然的にそうなっていきますよね。
ちなみにLEDヘッドライト =直進性が強いからまぶしいというのは上記の構造からして間違いです。
ただただヘッドライトの照射範囲が視野に入ってきやすいSUVやミニバンのようなヘッドライト位置が高い車が多くなったのが原因ですよ。
カットラインの左上がりも位置が高い分、影響でやすいですし。
ほんと、そういうのを指摘しない媒体が多くて嫌になります(笑)
あと「ハイビームが基本」には注釈がついてることもふれない媒体多いですよね。
最新の教本では
・前照灯は交通量の多い市街地がなどを通行しているときを”除き”、上向きにして歩行者などを少しでも早く発見するようにしましょう。ただし対向車と行き違う時やほかの車の直後を通行しているときは前照灯を減光するか下向きに切り替えなければなりません。
・交通量の多い市街地の道路などでは前照灯を下向きに切り替えて運転しましょう。また対向車のライトが眩しい時は視点をやや左前方に移して目が眩まないようにしましょう。
くわしくは↓
そんなわけで、物事が変化していくのは色々と理由があるってことですね。
あと、街中ではロービーム基本。
LEDヘッドライト云々が眩しい直接の原因ではないという点。
よりよく理解して楽しいカーライフにしていきましょう。
ということで、今日はここまで。
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時節柄、厚労省サイトのリンクを貼っておきます。
新型コロナについてはなによりもここを確認するのが間違いないと思われます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html