ぐだぐだ映画感想~「"隠れビッチ"やってました。」 | 映画館でぐだぐだ考えた

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映画の感想、音楽、アウトドアについてなど、ぐだぐだと書き付けています。書いている期間だけが長いサイトです。

~20代女性の恋愛を描く・・・と思いきや話は思わぬ方向に向かいます~

 

来週はいよいよSW9公開週。テレビでも「フォースの覚醒」が放送されていて、思わず前半だけ見てしまいました。やっぱ、ハンソロとレイたちが会うまで、無茶苦茶面白いんだよな。。でもSW9、正直心配ですが。。。

 

「アイリッシュマン」を見たくて、禁断のNetflix登録をしてしまいました。まだ1か月、無料期間ですが色々見ています。既に加入しているアマゾンプライムと合わせて、オリジナルコンテンツを見るのが忙しい。。。

というわけで、新作扱い、配信が開始された映画を何本か見ましたが、その感想を書き付けるのが追い付かなくて、今回は劇場でみた本作の感想を書き付けます。

 

「ひよっこ」でブレークした清楚なイメージの女優、佐久間由衣が主演を務めた、男性に告白をさせることだけに努力をする、友人命名「隠れビッチ」の女性を描いた映画となります。共演は森山未來、村上虹郎ら。監督は三木康一郎。彼の作品を初めて鑑賞しました。

 

【ざっくり感想】

若い女性向きのコンテンツで、気軽なラブコメっぽいと思いきや、これは「勝手にふるえてろ」「美人が婚活してみたら」に続く、若い女性を描きながら「結婚とは」「恋愛とは」の本質をえぐる上質のエンターテインメントでした。コメディー的な演出で笑わせると同時にヒロインに相当な試練を与えて成長を描いて見せる、手練れの仕事。三木監督、素晴らしかったです。オレだけかな、と思ったら某映画専門誌でのレビューの評価も高め。

 

以下、ネタバレ注意。

 

・コンパクトなオープニング!

気軽に見ていたおっさんの姿勢を正させたのは、オープニングで、タイトルが出る前のいわゆる「アヴァンタイトル」のシークェンス。前野朋哉の告白~シェアハウスに戻って電話、ここでキャラ設定、住居などの基本的な情報をコンパクトに説明セリフなく描いてみせて「巧みだな~」と感心しました。このシェアハウスという舞台設定も、本作の印象的なポイントでした。

 

・振り切れた佐久間由衣の演技!

男に告白させるために清楚さを演出したかと思いきや、シェアハウスに戻ってから本性を表して、あぐらをかきながらビールを飲む。調子にのって叫んだかと思いきや、怒り狂って男の胸ぐらをつかむ。もう、この振れ幅に感心してしまいました。泣きの演技も見事。最高でした。本作の半分は彼女の魅力で持っているなと思いましたよ。

 

・評価が分かれる?後半の物語について

多くの観客が、僕同様軽いラブコメを期待していたと思われ、後半のビターな展開に面食らっているようですが、むしろ製作者はこちらを描きたかったと思うし、特にクライマックスでぐっときてしまいましたよ。要はざっくり感想でも書いた、ラブコメの要素をまぶしながら女性の成長と葛藤の克服を描く、ドラマとしては王道のストーリーでした。

ただ、その「葛藤」がややステレオタイプでバックストーリーにリアリティが少な目、という批判はあるかもしれないとは思いましたが。。。

 

・森山未來の役柄

「モテキ」が印象的な森山未來。本作では真面目な男性を静かに演じています。あの「モテキ」の男性が、本作で登場してここまで成長した姿を見せてくれていると思うと、なんとなく感動しました。いうまでもなくオレの妄想に過ぎないんですけど。ラスト近くの運転しながらのさりげない演技も見事。

 

・そしてエンディング。

エンドクレジット後のシークェンスもお見逃しなく。この余韻。それとも続編の布石なんですかね。。。

 

渋谷で鑑賞したのですが、土曜日なのに観客は少な目でした。これ、もっと話題になってほしい作品です。とにかく佐久間由衣が見どころ!素晴らしい演技でした。。。

 

ストーリーや特に結末には納得しないんだけどね。。。

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