~パルムドールを獲得したポン・ジュノ監督の新作!いち早く鑑賞しました~
弾丸広州旅行の機内で見た映画の感想を書き付けています。
今回はポン・ジュノ監督の新作、日本では1月公開の本作を、いち早く鑑賞したのでその感想を書き付けます。
もちろん、日本では公開前の作品。かつネタバレ厳禁の映画なので、ざっくりとした感想と、おすすめポイントを幾つか書き付けます。
【ざっくり感想】
大傑作!これは本当に見てほしい映画です。パルムドールも半端ではない。だけど、ソン・ガンホはいつも同様ダメなおやじで最高だし、笑えるところも多く、重苦しいだけの社会派映画ではないところがポイント。だけど見ていくうちに、テーマがずしりと効いてくる、そして衝撃のエンディングへ。この辺もいつものポン・ジュノの作品っぽい。エンディングがいいんですよね。。。
・ポン・ジュノの新作!
「殺人の追憶」を最初に見て衝撃を受けた後、「グエムル」や「母なる証明」など、どの作品も笑えて衝撃を与える作品で、いつも新作を楽しみにしていました。「スノーピアサー」は個人的にはイマイチだったので、未見の「オクジャ」を経て本作がパルムドールを受賞したと知って、公開を首を長くして待っていました。それがJAL機内で一足早く見られるとは何たる僥倖!いや、幸せ者ですよ~
・ソン・ガンホに駄作なし
ソン・ガンホがダメおやじをやり、偉そうに子供にアホみたいなリクツで説教する、あのお馴染みのシーンを見るだけで幸福になります。渥美清の域だと思っています。
・格差社会を風刺!
韓国では日本以上の格差社会だとか。先日見た「国家が破産する日」の後、どんどん階級差が広がる結果となったようです。大企業だけが栄え、庶民はひとたび底辺に落ちるとなかなか這い上がれない。本作はそんな社会情勢を巧みに物語に埋め込んでいました。
・ネタバレ厳禁!
怖いよ~。見た人だけがこの呪いにかかります。久しぶりにこの気持ちになりました。でもさ、それだけ面白いのは保証します。
思えば、似たような「半地下」のモチーフは、グエムルが潜む漢江の地下でも描かれていたような。この作品をみた後で、「グエムル」を見ると面白いのかな、と少し思いました。
「殺人の追憶」、最近真犯人が分かったって話題になってたな。
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