ぐだぐだ映画感想~「ホームステイ ボクと僕の100日間」 | 映画館でぐだぐだ考えた

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~森絵都の小説が原作のタイ映画!自殺した男の体に乗り移って真相を探します~

 

前回、秋の弾丸旅行で中国旅行をしたことを書きました。今回はその機内で見た映画の感想を書き付けます。

 

「バッド・ジーニアス」のチームが制作した映画として記憶していましたが、内容は全く知らない状態で鑑賞。見た後に原作が日本の小説だったことを知ったほど、完全にタイ映画テイストでした。

 

【ざっくり感想】

長すぎるとか、ツッコミどころも多い作品だけど、さわやかな後味とヒロインの可愛さで持っていく青春映画です。かつ、きらきら系の映画よりも「生死」の問題に正面から取り組んでいて、悪くないと思いました。そして、ヒロイン役のチャープランの魅力!出てきただけで、もう夢中になった自分を自覚。毎年こんなことを言っている気がしますが。。。

 

・あらすじについて

ある男性が病院で目が覚めるところから始まります。彼は記憶をなくしていて、どうして自分が病院にいるかわからないのですが、病院の窓から落ちても死なない不思議な体験をして、そこで会った「管理人」から、100日の間、ある男性の体に「ホームステイ」をして、彼がなぜ死んだのか(自殺したのか)を探るように命じられます。そしてその答えが正解ならば、その人の体で以後も生き続けられる、と知ります。

家族や学校で「なぜ自殺したのか」を探す主人公。そしてある真実にたどり着く、という物語ですが。。。

いわゆるよみがえりもの。輪廻が信じられている仏教国タイらしい題材なので、日本が原作という感じは全然しませんでしたよ。特に前半の「インセプション」「ドクターストレンジ」的な映像マジックも楽しかったりします。

 

・チャープラン・アーリークンについて

いや、これもっと日本で話題になってもいいくらい。あまりに魅力的で完全に食らいました。AKBグループのバンコク版、BNK48のキャプテンの女性で、2018年総選挙でも海外勢で唯一ランクインしたとか。だからAKBグループのファンにしたらお馴染み、というアイドルらしいのですが、不覚にも今回初めて知りました。インタビューを見ると日本語も少し行けるらしい。本作を見てから、しばらくはチャープランのことばかり考えていた気が。。。アイドルにはまる中年の気持ちがわかったりして。。。

 

・長すぎ問題

2時間11分の尺は少し長いと思いました。前半、家に戻ってのあれこれとか、家族の問題が浮き彫りになるところとかひたすら長く感じて。もう少しコンパクトにして、少なくとも2時間くらいでまとめてほしかったな~

 

・名シーン!

ヒロインは、「バッドジーニアス」でも描かれていた、学問オリンピックに出場するような優等生という役柄。彼女のオリンピックでの活躍を願掛けするために、主人公はチャオプラヤ川にかかる橋(向こう側に名刹、ワットアルンが見える)の上で、髪の毛を洗いながら端から端まで走る、という行為をします。このシーンの多幸感が最高によかった!しかもこのシーン、後半で繰り返されます。この伏線回収も素晴らしく、ビターなシーンも多い中で、このシーンが屈指の名シーンになっていると思いました。そしてここでのチャープランが最高!!

あ、キスシーンもあるのですが、タイでの公開時、そこで観客から悲鳴があがったそうな。。。

 

完全にティーン向けの映画のはずですが、全世代が楽しめる作りなのは、どのように、なんのために生きるか、というテーマがしっかり描かれていることだと思いました。主人公がこの「ホームステイ」を通じてしっかり成長することが描かれているため、鑑賞後の印象も悪くないです。

 

キャメオ出演で「すれ違いのダイアリー」の主人公役、ライラ・ブンヤサックも出てきます。鈴木紗理奈似。

 

タイ映画もチェックし始めてしまうときりがないよ。。