ぐだぐだサブカル日記~「ストレイト・アウタ・コンプトンとか」 | 映画館でぐだぐだ考えた

映画館でぐだぐだ考えた

映画の感想、音楽、アウトドアについてなど、ぐだぐだと書き付けています。書いている期間だけが長いサイトです。

1月もそろそろ終わりで。年末年始だったのが昨日のことのよう。時間の過ぎ去り方が早すぎてついていけていません。。
 
新作映画も見たいものがあまり見られていない状況です。だって、公開、固まっちゃうんだもん。それでも最低限、押さえているつもりですが。。
 
といった次第で、今日は旧作映画、音楽の話などを。
 
某日。
「ストレイト・アウタ・コンプトン」をアマゾンプライムで見る。
 
 
2015年の年末公開の映画だそうです。伝説のヒップポップグループ、NWAの結成から解散を描いた音楽実録もの。
 
もちろん、TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」でも話題になっており、気になっていた作品でした。ただ、僕自身はブラックミュージックに関心があれどヒップポップは範囲外。それでも80年代後半のLAの黒人状況、ロドニーキング事件や暴動がバックグラウンドとして描かれるとあって、食指が動いた次第です。
 
ざっくり感想。あまり共感できる話ではありませんでした。特に貧しく治安の悪い「コンプトン」地区から抜け出し、出世して、それまで虐待してきた警察を見返す、そのカタルシスを味わう、そういう話を期待するのですが肩すかしでした。この描かれ方をみるとどうしても「警察の言ってること正しいじゃん」としか思えない。実話だとしても、全然登場人物に共感できません。
「ファック・ザ・ポリス」が作られたときの不条理な捜査シーンに頭にきていたのでがっかりでした。
 
アイスキューブなんて、ちゃんと学歴もあり、のちに俳優として成功する「まともな人」と思っていたので、レコード会社の社長のオフィスでの暴れっぷりを見ると、どうしても「ヤカラ」にしか見えません。この映画、本人プロデュースなんだけど、いいのかあれで。
 
ただ、今トランプ政権になって、どんどん黒人差別や人種の断絶が進むと予想される昨今、80年代のこの状況をみるのは意味があるなと。そんなことを思いました。
 
あと、この作品、「キャデラック・レコード」に似ているな、と思いました。そちらは50年代のブルースレーベル「チェス」の立ち上げとブルースミュージシャンを中心に描いた作品ですが、トラブルとミュージシャンたちの暴れっぷりがほぼおんなじ。黒人音楽のレーベルが、50年代~80年代と全く変わっていない、それがあまりに絶望的で。。
 
マネージャー役のポール・ジアマッティ、最近どこかで見たなと思ったら、これも音楽内幕もの「ラブ・アンド・マーシー」のユージン・ランディ(精神鑑定医)役で、キャラもほぼ同じ。今世界一の「胡散臭いマネージャー役」役者だなと思いました。
 
某日。
「Live !」Otis Clayを聴く。
 
こちらもプライムで無料で聴けるアルバム。
以前、アナログで持っていましたが処分済み。たまたまアマゾンプライムに入っていたので聞き直したら。。。最高。最高。こんなに良かったっけ?78年のライブだそうですが、まさしく全盛期。声も出ているし曲も最高。また観客のいい反応に感謝するオーティス・クレイが「いい奴」過ぎ。
このアルバムですが、どうもOVライトの来日公演が急遽中止になったために、代役で来日したようです。でもそうは思えないくらいの完成度でライブは進みます。「嘉門雄三ライブ」でもお馴染み「愛なき世界で」もいいですが、「Let Me In」のしっとり歌謡ぶりが、このトシになってじんわりきてしまいます。
「まるで故郷に帰ってきているみたいな反応をありがとう。」などとMCで言うオーティス・クレイ。いい奴!奇しくも丁度1年前に亡くなりました。オリジナルアルバムもたくさんあるので、そちらも気になっている状態です。
 
アマゾン・プライム。どんどん新しいサービスも追加されていますし、オリジナルコンテンツも強化されている状態。なかなか侮れませんよ。
 
某日。
本も読みたい。。