雑誌礼賛~頑張れ雑誌!! | 映画館でぐだぐだ考えた

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映画の感想、音楽、アウトドアについてなど、ぐだぐだと書き付けています。書いている期間だけが長いサイトです。

え~、このところ、わが愛する愛読書700冊を、順序を決めて処分しています。

さすがに多すぎです。いつかは、お別れするときが来るとは思っていました。

愛を交わした=読んだ本たちですので、どれもいとしいのですけれど、確かに、中にはしこめも混じっていました。

そういう、しこめ達から涙の別れを告げ、なんとかオフへと嫁がせていきました。

おや、と自分でも驚きだったのが雑誌でした。結構な量が残っていました。最近、あまり買っていないのに、自分でもまあ、と笑うのですが、どれだけおいらは雑誌を読んできたのか、と感無量になります。思えば、最初に「少年サンデー」を購入し、「まことちゃん」を愛読したころから、ずっと雑誌とはともに生きてきました。

現在、手元にある、そんな雑誌を紹介しましょう。

・「ミュージック・マガジン」
洋楽~ロックの草分け的雑誌。発行者の中村とうようさんの自殺が衝撃でした。最近は買っていませんが、図書館などで目を通してはいます。
同様に、「レコード・コレクターズ」「ノイズ」も愛読雑誌です。これも現在は購入中止中。無駄な音楽知識をありがとうございます。

・「ワンダーフォーゲル」
本誌「山と渓谷」ではなく、こっちを愛読しています。旧「ヤマケイjoy」がリニューアル。季刊誌だったのが隔月刊になり、内容もやや幅広くアウトドア全般を扱っているようです。
山女子も読める、「軽み」が良いと思います。ここ2号、パスしました。

・「ダ・カーポ」
残念ながら休刊になった素晴らしい隔週刊誌。創刊の頃を覚えていて、長らく愛読したものでした。米原麻里さんだったか、「海外に送ってもらうのに最適」とおっしゃっており、私もそう思います。

・「論座」
こちらも休刊した論壇誌。おもしろうございました。朝日新聞社はなんで休刊にしたんでしょうね。

・「旅行人」
休刊が惜しまれる、バックパッカー向けの雑誌。90年代~00年代のバックパッカー文化が刻まれており、貴重な証言になる可能性もあります。

このほかに子供の頃は「ロードショー」とか、「ミュージック・ライフ」「ロッキン・オン」、「ビーパル」、少年誌、青年各誌。少女マンガ各誌。「週刊プレイボーイ」「平凡パンチ」などの男性誌。「レコ・パル」や「ザ・テレビジョン」など、ラジオ・テレビ情報誌。すべての雑誌に、少なくとも一度は身銭を切ってきたのでした。

思えば、あの日、あのとき、おいらは雑誌とともにあり、そうして育ちました。

雑誌が今も、急激に減り続けているようです。現存する雑誌も、広告なのか記事なのか分からないものが大半を占めているように思います。かつて隆盛を極めた論壇誌がなくなり、「論壇」そのものも風前のともしびです。

雑誌よ永遠に。素晴らしい雑誌がまだ残っています。そして、おいらはまた、気が向いたら身銭をきることになるでしょう。

ここに挙げた雑誌の多くがもう存在しません。