罪悪感とは、何なのか。
罪悪感がない人間はいる。
精神医学では、反社会性人格障害(サイコパス)と定義される。
人口の1%程度存在することになっている。
金川真大という人間がいた。
過去形なのは既に絞首刑にされたからだ。
彼は普通の無差別殺人犯ではなかった。
彼は法廷でこう証言した。
弁護人「人を殺すことはどういうことだと考えていますか?」
金川被告「はい。蚊を殺すのも、この机を壊すのも同じです」
《金川被告は右手で『ドン』と大きく証言台を叩いた》
有機物を破壊するのも無機物を破壊するのも、素粒子レベルで考えれば、原子・分子の配置が変わっただけである。
弁護人「あなたは常識とさっきから話しているが、常識を取っ払えば、罪の意識とかは感じるの」
金川被告「感じません。ライオンがシマウマを食べるとき、シマウマに悪いと感じるのでしょうか」
弁護人「ライオンと同じ?」
金川被告「そうです」
弁護人「殺される人はシマウマ?」
金川被告「そうです」
《弁護人の声には明らかに驚きの色が混じっていた》
人間も豚肉を食すとき、罪悪感を感じるであろうか?。
豚から見ればバラバラ殺人(豚)鬼そのものである。