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今永昇太を菊池雄星と同じようなタイプ

と評した複数のコメントを目にする

見る目が無いというか目が節穴というか
見る目はあるが観る目がないというか
もはやマルコ・ポーロの時代の「西洋人の目には東洋人は全て似て見えた」レベルというか
世界最高峰のシビアな目ちゃうやろ
見た目のフォームだけで判断してる超絶短絡的
そもそもそのフォームも全然違うんですけど~
菊池雄星は勿論凄い投手で、まだまだそのポテンシャルが充分に結果に結び付いているとは言えない、と思っていることはさておき
私見だが
今永昇太は菊池雄星とは対極なタイプ
・菊池は初速系で今永は回転系ストレート
・菊池は投手として小柄ではないが、今永は投手としては小柄
・菊池は荒れ球系で今永はまとまり系
・菊池はメンタル起伏大きめ、今永は小さめ
・菊池はフォーム中の動的部分、今永は静的部分でタイミングをずらす
・菊池はカーブ、今永はチェンジアップが鍵
・菊池は動きの再現性はあるが気合い入ると動きがよりダイナミックになる、今永は動きの再現性高く気合い入ると同じ動きの中で筋出力をアップさせる
・菊池はスリークォーターを意識してるように思えるが、今永はオーバースローを意識しているように思える
・菊池はZONE4分割で勝負する(出来る)、今永はZONE16分割で勝負する(出来る)
・菊池は高校時代から有名、今永は無名
他にも枚挙に暇がない
むしろ、これ程に対照的な例も少ない
同じ左腕だからこそ対照性が判りやすい
と予々思っていたので
MLBのコメントを見て、ぶったまげてずっこけてしまった

違いが判る
珈琲の評価ではないが、違いが判らないのは必ずしも素人ではない
逆に共通点を見出だしている恐るべき慧眼かも知れない、例えば
フルカウントからの次の1球にスライダーのサインを出した時に首を振る確率は
今永と菊池は、もしかしたらほぼ同じなのかも知れないが
それでも、同じタイプに分類するとは余りにも表面的な部分しか見ていないのか、否感じていないのか
あるいは、意図的に表現しているのか
と思ってしまった

色々書いたが(と言うか1つのことを書いたが)、言いたいことは
メジャーの評価もあまり思慮深くないので、憧れて盲信するのは止めましょう、ということではなくて
リードと守備位置が重要
ということだ
山本由伸が打ち込まれた場面、お世辞にも良い守備位置だったとは言い難い

今永も山本も
第1打席の最初のストレートは読まれていても打たれない
と思うのだ
第2打席以降、つまり4回以降のリードがポイント中のポイントだ
つまり、二重丸◎だ
違いを見せることが重要だ

相手打者にとって
違いが判る時
時既に遅し
それは今永昇太と山本由伸の勝ちに違いない