強く、儚い者。 | 気まぐれ図書館

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社会人しながら、専門で小説の勉強中です^^

「大丈夫かよ?」


 俺の問いに、頷く彼女の細い肩は震えていて。


 彼女は、強かった。両親が死んで、独りになって。それでも、笑っていた。涙は見せなかった。


 いつも、明るかったんだ。バカみたいにへらへら笑って、友達と冗談を言い合う。


 けれど、


「俺が、護ってやるから」


 その言葉に、また1つ、頷く。
 彼女は、強くなんかない。そう、思わされていただけ。だって、今は、こんなにも儚い。


「絶対、護るから」


 また1つ、頷いてみせて、背中に回された手が痛いくらい俺を締め付けた。


 彼女が背負うには、重すぎる運命と心の傷。
 まるで、その全てを俺に知らせようとしているかのように、彼女は、きつく俺にしがみついていた。