遠くへ、飛んでいってしまえ。
嫌なことは全部、この気持ちも、全部。
そうしたら、いっそ、楽になれるのに。
――紙飛行機――
見上げた空は、雲ひとつない綺麗な晴天で、いっそ、うらめしくなるくらい。
自分が、どうして生きているのかすらわからなかった。
この空の下、あの人は、何をしているんだろう。
大すきだった、世界中の誰よりも。
ううん、今も、大すき。
だからこそ、ツラい。
今、貴方が、何を思い、何を感じているのか、共有できないことが。
「もう、昔みたいに笑えないよ・・・」
本気だったから、出た言葉。
こんな風に思わなかったら、苦しまなくて済んだのに。
きっと、今、私の顔に張り付いているのは、精いっぱいの作り笑い。
『大すきだよ、どんなに離れていても』
今は、携帯に残されたそんなメッセージだけが、心の支え。
まだ、何も見えないけれど。
歩き始めた、赤ちゃんのような危うさを伴っているけれども。
いつか、ちゃんと伝えたい、私のホントの気持ち。
「大すき…」
例え、今この声が届かないとしても。
悲しい気持じゃなくて、あったかい気持ちを伝えられるように。
子供のころによく作った紙飛行機。
あんな風に飛んで行けたなら。
一番に伝えたい、この想いを。